
ペレットは鳥さんにとって必要な栄養素が全て含まれているが、多くの鳥さんはシードを好むため移行に苦労する場合も
コロナ禍以降、ペットの需要が高まっている。特に小鳥は見た目のかわいさと、「散歩をしなくていい」「犬や猫と違ってしつけがいらない」など手軽に飼えそうなイメージもあって、人気を博している。しかし、「鳴き声が大きい」「問題行動を起こすためトレーニングが必要」といったケースもあり、「思っていたのとは違う」との理由から、手放してしまう人もいるのだとか。
ウォーカープラスでは、小鳥を飼いたい人や飼い始めたばかりの人に知ってほしい知識や注意点を伝える連載「トリ扱い説明書」をスタート。3羽の小鳥と暮らす鳥野ニーナさん(@sinamomomomo)の漫画と、「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生の監修&エッセイで、わかりやすくお届けする。
今回は、毎日与える「ごはん」について詳しく紹介する。
■鳥さんにとって理想的なエサとは?
「ごはんの与え方について」1/18
「ごはんの与え方について」2/18
「ごはんの与え方について」3/18
「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生は「鳥さんを飼ううえで、毎日のごはんはとても重要です」と話す。
ペレットは、鳥さんにとって必要な栄養素をすべて含んだエサだという。かつては、ヒマワリや麻の実が主なミックスシードのみを与えられていた大型インコの栄養不足を補うために開発されたそうだ。しかし、シード食よりも飲み込みにくいことがあり、鳥さんの状態に応じて注意が必要だという。また、換羽期や産卵期には、成鳥用のペレットだけではたんぱく質やカルシウムが不足する可能性があるため、ペレットだけを与えるのは適切ではない場合もあるそう。
最近では、さまざまなメーカーがペレットを販売しているが、中には栄養表示がないため、総合栄養食とは言えない商品もあるそうだ。「購入の際には必ず表示をチェックして、鳥さんに必要な栄養をきちんと与えられるものを選びましょう」と教えてくれた。
ペレット食にはさまざまなメリットがあるが、多くの鳥さんはシードを好む。シードを主食にする場合、ビタミンやミネラルが不足するため、ビタミン剤を必ず与えよう。その際、ペレットと同様に成分が詳細に表示されているものを選ぼう。飲み水に混ぜて与える場合は、水の飲みすぎによる過剰摂取に注意が必要だ。
そのほかにも、鳥の種類や個体によって知ってほしい知識があるので、ぜひ本編を読んでみてほしい。
取材協力: 「森下小鳥病院」院長・寄崎まりを先生