
「強迫性障害になった話(1話)」 / 画像提供:ゆめの(@kuma_yumeno)
2015年に国連が定めた17の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」への取り組みが世界中で活発になる中、「誰ひとり取り残さない」社会を目指して行くうえで、強迫性障害で苦しむ人々とどう向き合えばよいのだろうか。
今回、バイト先の店長のパワハラ・モラハラで強迫性障害になってしまった、漫画家・ゆめのさん(@kuma_yumeno)のコミックエッセイを紹介。漫画を描いた経緯や、同じ悩みを抱える読者への想いを聞いた。
【漫画】本編を読む / 画像提供:ゆめの(@kuma_yumeno)
「強迫性障害になった話(1話)」02 / 画像提供:ゆめの(@kuma_yumeno)
「強迫性障害になった話(1話)」03 / 画像提供:ゆめの(@kuma_yumeno)
「強迫性障害になった話(1話)」04 / 画像提供:ゆめの(@kuma_yumeno)
「強迫性障害になった話(1話)」05 / 画像提供:ゆめの(@kuma_yumeno)
■バイト先でのパワハラがきっかけに…強迫性障害になった実体験
バイト先の飲食店で、ゆめのさんは日々店長からのパワハラやモラハラを受けていた。「怒鳴られるのが怖い」「間違えたら殴られるかもしれない」――そんな思いから、ミスを恐れるあまりドアノブの確認や手洗いを何度も繰り返すなど、強迫性障害の症状が現れ始めた。症状は次第に悪化し、バイトを辞めたあとも「鍵は閉めたか?」「火を消したか?」と不安が頭から離れず、何時間も確認に費やす日々が続いたという。
■“この漫画を読んで病院に行けた”という声に支えられて
漫画の投稿後、読者から「ゆめのさんの漫画を読んで病院に行きました」といった反響が届いたという。「自分は一人じゃなかった」と感じられた瞬間だったとゆめのさんは語る。
現在、インスタグラムでは育った家庭での出来事や、現在の夫との穏やかな日常を描いたエッセイ漫画も公開中。「色んな過去を乗り越えたからこそ、今こうして穏やかな生活がある」と振り返る。
誰かの言葉や作品が“心のSOS”に気づくきっかけになることもある。ゆめのさんの漫画も、そんな一作として、多くの人に届いてほしい。
取材協力:ゆめのさん(@kuma_yumeno)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がないものは税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。