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大きな窓から絶景を眺めるサウナが最高!よみうりランド「花景の湯」で露天風呂も岩盤浴もめいっぱい楽しんできた

  • 2024年5月15日
  • Walkerplus

まだまだサウナに慣れていないという人にはサウナに特化した施設より、いろいろな楽しみ方ができる施設がおすすめ。2024年3月にオープンした「よみうりランド眺望温泉 花景の湯」(以下、花景の湯)はまさにそんな人にうってつけ。すでにサウナ好きからの支持も厚いが、充実した施設は初心者も満足できる。幅広い層が注目する「花景の湯」を紹介する。

■よみうりランドに隣接するHANA・BIYORI内にオープン
「花景の湯」は東京・稲城にある、よみうりランドに隣接するエンターテインメント型フラワーパークHANA・BIYORI内にオープンした温泉施設。ちなみに、「花景の湯」を利用する場合はHANA・BIYORIのガーデンエリアが無料になる。

まずは受付。岩盤浴は別料金だが、実はこの岩盤浴エリアにはちょっと珍しい窓から外の景色を楽しめるサウナ室があるので、ぜひ利用してみてほしい。受付を済ませたら2階へ。浴室の入口横には館内着がズラリと並んだゾーンが。近ごろは館内着を数種類から選べる施設も増えているが、ここでは色や柄、デザインだけでなく、上着とパンツの組み合わせも自由だ。ものによってサイズ展開は異なるが、XS~3L、特大まであり、上下でサイズ違いを選ぶこともできる。自分の体形に合ったものを着られるので館内で快適に過ごせる。棚の中にバスタオルとフェイスタオルの入ったバッグがあるので、館内着も入れて持って行こう。

浴室の入口隣に岩盤浴の受付もあるので、ここで岩盤浴着と岩盤浴用のバスタオルを受け取り脱衣所へ。岩盤浴でより汗をかきやすくするために、できれば最初に浴室で体を洗って汚れを落としておきたい。いろいろなお風呂があるので、ついじっくり入りたくなってしまうが、それはあとのお楽しみということに。手早く体を洗って岩盤浴着に着替え、1階の岩盤浴へ向かう。

■岩盤浴エリアにサウナが!初心者も入りやすい着衣でサウナ体験
岩盤浴エリアの「火窯房(ひがまぼう)」には、いわゆる岩盤浴の「火窯の間」、ナノミスト岩盤浴の「花霞(はながすみ)の間」、セルフロウリュサウナの「白樺の間」、プライベートサウナがあり、岩盤浴着を着ている人だけがエリアに入ることができる。ゲートにリストバンドをタッチして中へ入ると、まずは利用者専用の休憩スペースが広がっている。

まずは「火窯の間」。ここは一般的な岩盤浴だ。ただし、広間の奥、一面の窓の向こう側には多摩丘陵の景色が広がり、外からの光も感じられる。明るく、これだけ開放感のある岩盤浴は珍しい。窓際ではバスタオルを敷いて横になって過ごすことができる。広間の中央部分は床暖房のような温かい床で座ってゆっくりでき、手前には、まるで秘密基地のような仕切られた空間があるのでくつろぐこともできる。

ミスト岩盤浴の「花霞の間」は、雲海の中にいるような幻想的な体験ができる新感覚岩盤浴。毎時30分にナノミストが床一面に広がり、約15分ミストに包まれた心地よさを体験できる。こちらは予約制となっているので、ドリンクコーナーで予約しよう。

そして、特筆すべきはこの「火窯房」にはサウナもあるということ。一番奥に位置する「白樺の間」は定員8名のセルフロウリュサウナ。サウナ室の横には外気浴ができる「見晴処」があり、サウナ室の窓から「見晴処」越しに景色が楽しめる造りになっている。窓があるサウナ室は都心ではあまり見かけないので、この景観とサウナが同時に楽しめるというのはぜひ体験しておきたいポイント。岩盤浴着を着たまま入るサウナなので、男女一緒に利用することができ、家族やカップルにもおすすめだ。

さらに、ここには“プライベートサウナ”もある。2人用が4室、4人用が1室あり、こちらも岩盤浴着で入るので、友達同士や家族、カップルでも利用可能。2人用サウナ室は予約ボードに名前を記入して順番に1組15分まで利用OK。プライベートサウナなのにプラスの料金がかからないというのもかなりうれしい。ただ、混雑する場合も多いので、早めに名前を書いておくのがおすすめ。4人用は事前に予約が必要で、こちらは有料。料金はかかるが事前に予約できるので、待たずにプライベートサウナに入れるのは魅力。どちらもドリンクコーナーで購入した水やアロマ水でセルフロウリュも楽しめる。

プライベートサウナのいいところは、自分たちだけしかいないので、会話を楽しむことができ、セルフロウリュをする場合も自分たちのペースで水をかけることができるところ。今は、サウナ室では“黙浴”のところがほとんどなので、自由におしゃべりができ、サウナ室内でコミュニケーションが取れるのはちょっと特別感がある。温度も約70度で着衣ということもあり、熱さが苦手な人でも過ごしやすく、まさに初心者におすすめのサウナだ。

「火窯房」でも汗をかいたらこまめに水分補給を。ドリンクコーナーや自動販売機で購入したドリンクを持ち込んでもOK。ドリンクコーナーでは、専用ボトルを購入すると飲み放題になるデトックスウォーター(初回800円、次回以降ボトル持参で650円)や、各種ドリンクメニューを販売。ペットボトルを持ち込んだ場合は名前を書いて「火窯の間」の入口横にある冷蔵庫で保管することもできる。いずれにしてもこまめな水分補給を忘れずに。

■温まった体でオートロウリュサウナ!しっかり汗をかく
「火窯房」を堪能し、じっくり汗をかいたら浴室へ戻ろう。すでに体が温まっている状態なので、汗を流して体をきれいにしたらサウナへGO。女湯のサウナは定員20名の広さで、ひな壇も6段ある。高低差がかなりあるので、座る場所によって体感温度もかなり変わってくる。自分で実際に座ってみてベストポジションを探ってみよう。

こちらのサウナにも窓があり、自然光が差し込む。20分おきにオートロウリュがあり、自動でサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる。女湯のサウナは80度だが、オートロウリュによって発生するマイナスイオンを含んだ蒸気が、体感温度をグッと上げ、発汗を促進させる。熱さに慣れていない人や、オートロウリュを体感して無理だなと感じたときは遠慮せずすぐに退出してOK。ただし、オートロウリュを楽しみにしている人もいるので、ドアの開閉は速やかにがマナー。みんなが気持ちよく汗をかけるのが理想だ。

サウナを出たらしっかり汗を流して水風呂へ。水風呂の温度は約16度で、こちらも無理は禁物。水風呂に入るときには足元から水をかけていき、ゆっくり入る。入れないと思ったら、水に湯を少し足したぬるめのシャワーを全身に浴びるのでもいい。1回目で無理でも、2回目、3回目とトライすると少しずつ水風呂に入れるようになる人も多いので、サウナのたびにトライしてみてほしい。

■都心のビル群が眼前に広がる絶景露天風呂
水風呂かぬるめのシャワーのあとは、体をよく拭いて露天エリアへ。ここが「花景の湯」の一番のポイント。標高約100メートルのパノラマが広がる露天エリアにととのい椅子があり、自然の中で外気浴が楽しめる。椅子に横になると目の前には空が広がる。この開放感はたまらない。水風呂が苦手ならサウナからすぐに露天エリアで涼むのもアリ。ここで自然の風に当たるのは本当に気持ちがいい。サウナ→水風呂(ぬるいシャワー)→外気浴を数回繰り返すと、気持ちも開放的になり、さらに非日常感に浸れる。

もちろん、お風呂も充実している。特に露天風呂は湯舟に浸かった状態で景色を眺めることができる。「眺望温泉あつ湯」は42、43度の天然温泉。地下1750メートルから湧き出す天然温泉は黒色で、「美人の湯」、「美肌の湯」とも言われる弱アルカリ性の炭酸水素塩泉だ。しっかり温まれるので、あつ湯と水風呂で温冷交代浴をするのもいい。

「眺望温泉ぬる湯」は約40度で大きな浴槽。眺望をゆっくり堪能できるようにややぬるめになっていて、深さが110センチあるのもいい。心も体も解きほぐされるとはこのこと。湯につかっていても顔の辺りを風が吹くと、気持ちよくていつまででも入っていたくなる。

露天エリアにはもうひとつ「替わり湯」もある。こちらはミネラル豊富な井水の沸かし風呂で、不定期でレモンなどの柑橘系果物や花などを入れ替えている。香りを楽しみながら癒やされる。

内湯には高濃度炭酸泉やシルク風呂、ジェットバス・リラクゼーションバスがあり、こちらもひと通り堪能したい。特に高濃度炭酸泉は38度のぬるめの設定で、ゆっくり入ることで炭酸ガスによる血行促進が期待できる。10分程度入るのがいいとされているが、のぼせないように様子を見ながら楽しもう。

サウナだけでなく風呂の種類も多く充実しているので、浴室で過ごす時間が長くなるが、こまめに水分補給をするのを忘れないこと。サウナのように目に見えて汗をかく場合は意識するが、湯舟に入るときはあまり気にしないという人も。給水器も設置されているので、サウナに入る前や出たあと、休憩のあと、風呂に入る前や出たあとなど、意識して水分を取るようにしよう。

■男湯だけのスペシャルな露天風呂や水風呂も
男湯の内湯はほぼ女湯と同じだが、露天風呂はすべての浴槽がインフィニティ風呂となっていて、目の前に広がる眺望を体全体で感じられる。ずっと入っていたいと思わせる贅沢感で、まさに自然に癒やされる感覚を体感できる。昼間はもちろん、夜空を見ながらの露天風呂も格別だ。

男湯のサウナには正面に窓があり、サウナ×景色が楽しめる。女湯のサウナは高さがあるのに対し、こちらはひな壇は2段で定員30名と横の広さがある。オートロウリュがあり、20分ごとにサウナストーブに自動で水をかけて蒸気を発生させる。

サウナのあとには2つの水風呂が待っている。ひとつは女湯と同じく約16度に設定された井水使用の水風呂。もうひとつは“シングル”といわれる10度以下に設定された深さ90センチの冷水風呂。しかも、シャワーなどで頭から全身の汗をしっかり流せば潜りOK。これはかなりポイントが高い。男性だけに許された贅沢をぜひ体験してみよう。露天エリアに並ぶととのい椅子とは別に、「ととのいテラス」も設けられていて、ゆっくり過ごせるようになっている。自然を感じながらしっかり休憩しよう。

■入浴後やサウナ後も徹底的にリラックスできる
風呂やサウナを楽しんだら、1階にある休憩エリアでのんびり。リクライニングラウンジには50台以上のリクライニングチェアがあり、自由にリラックスできる。形状が異なる2種の背もたれがあるのでお好みで。すべてのチェアにテレビや充電用のコンセントがついているのもうれしい。テレビやスマホなどと離れてのんびりしたい人は、最前列に座って「HANA・BIYORI」の自然を眺めて過ごすのもいい。

リラックスラウンジは形や大きさが違うクッションがいくつも置かれていて、クッションに座ったり、寝転がったりして過ごせる場所。だらっとするのもいいし、漫画などを読んで過ごすのもいい。奥には女性専用休憩エリアもあるので、女性同士で過ごすときにも気兼ねなくゆっくりできる。

2階の男性脱衣所の前にある花見ラウンジは、「HANA・BIYORI」を見下ろしてボーッとできる場所。大きな窓からの眺めは季節を感じさせる。風呂上がりの待合スペースとしても利用できる。

休憩スペースは屋外にも。池泉庭園は館内着を着て出ることができるエリア。庭園の雰囲気や流れる水の音を聞きながら、散策できるなんて温泉地に来たような気分。さらに2階にある花見ラウンジ奥には屋上デッキ「花見テラス」があり、デッキチェアが並ぶ。ここからはよみうりランドの大観覧車やジェットコースター「バンデット」が見える。遊園地でワイワイ過ごしている人たちがいるのを見ながら、時間を忘れてのんびり過ごすのは何とも不思議な感覚だ。

館内にはレストラン「美食ノ極」があり、「銀座おのでら」が監修した料理や「極み四川麻婆豆腐定食(麻辣油を添えて)」(1280円)などの“サウナ飯”、スイーツなど、豊富なメニューが楽しめる。再度入浴やサウナに入りたい人のためにノンアルコールドリンクも充実。逆に入浴やサウナのシメとしてアルコールを楽しみたい人にはビール、ハイボール、サワー、カクテルなど豊富なラインナップが待っている。

着衣で入るサウナや気の合う人と一緒に体験できるプライベートサウナ、さらに座る場所によって体感温度が変わる浴室内のサウナと種類が多く、それぞれ楽しむことでサウナに対して苦手意識のあった人もちょっと感覚が変わるかも。都心から1時間程度でパノラマ景色を満喫できる露天風呂に入れるご褒美感もたまらない。サウナ好きもサウナ初心者も日ごろの疲れを癒やしに「花景の湯」に足を運んでみよう。






取材・文=岡部礼子

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