
格安物件に棲み着いた幽霊と、親に取り残された子供の奇妙な共同生活を描いた、爽 (@ktt0310)さんの創作漫画「幼女と幽霊」が話題だ。辛い境遇で共に生きてきた“二人”の絆には、読者から「涙が止まらない」といった感想が相次いだ。今回、本作を手掛けた爽さんにインタビューを実施。制作の裏側などについて話を伺った。
(※本作はセンシティブな表現があります。閲覧にご注意ください。)
■「怖くない、感動するホラー漫画を描こう、と思い立ったのがきっかけです」
劣悪な環境下にある子供が部屋に暮らす幽霊によって救われるという本作。制作のきっかけについて、爽さんは「本来私はとても怖がりなくせに、ホラー映画を観てしまうタイプです。制作前もホラー映画を観てビビり散らしていて、この恐怖をなんとかしたくて怖くない、感動するホラー漫画を描こう、と思い立ったのがきっかけです」と明かす。
子供同士だからこその“消えない絆”に胸を打たれた読者からコメントが数多く寄せられているが、「とても嬉しかったです。虐待や自殺などのシーンが出てくるので、あまり読んでもらえないかも…と思っていましたが、温かいコメントをたくさん頂けて、とても励みになりました」と感謝を。
特にこだわったポイントについては、「隙間時間に気軽に読んでもらえればいいなと思い、とにかく『短くわかりやすく』にこだわりました。見やすい画面作り、セリフも多くなりすぎないように気をつけました」とのこと。だからこそ、逞しく生きる“二人”の姿が多くの人の心を捉えたのかもしれない。
取材提供:爽(@ktt0310)