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「私を元気にして」という意味のスイーツとは⁉意外な意味を持つ外国語語源の言葉32選

  • 2023年12月2日
  • Walkerplus

こんにちは。クイズを愛する2児のサラリーマンけんたろ(@kenlife202010)です。クイズ好きが高じて、日本語や雑学に興味を持つようになり、X(旧Twitter)やVoicyではクイズを中心に言葉の知識や雑学ネタを発信しています。 

こちらでは「言葉にまつわる知識」をテーマに、よくある日本語の間違い、実は知らない身近なモノの名前、漢字、社会人としての言葉、言葉の雑学などをお伝えしていきます。

今回は「外国語では意外な意味の言葉」です。

身の回りにはカタカナ語が多く存在しています。その多くは英語から来ているものですが、なかにはフランス語、イタリア語、ドイツ語、ギリシア語など日本人のほとんどが読み書きできない言語から来ているものもあります。そんな言葉を見てみると、元々はそういう意味だったのかと驚かされるものがあります。

今回はそんな、実は外国語ではこんな意味だったのかと驚いた言葉を30個ご紹介します。

エクレア
フランス語で「稲妻」を意味する「エクレール(Éclair)」から来ています。エクレアはフランス生まれのお菓子で、クリームが飛び出さないように素早く口に運ぶことからその名がつけられたそうです。

クロワッサン
フランス語で「三日月」を意味する「コワソン(croissant)」から来ています。クロワッサンは実はオーストリア生まれのパンで、一説には1683年にオスマントルコ軍にウィーンが包囲されたもののパン屋さんのおかげで撃退できた記念に「トルコを食ってやれ」の意味でトルコの国旗にある三日月から作られたとされます。しかし、これは作り話が濃厚のようです。

アラビアータ
イタリア語で「怒りんぼ風」を意味する“all’ arrabiata”から来ています。ソースの辛さで顔が怒ったように赤くなることから名付けられたそうです。地名のアラビアとは関係ありません。

カルボナーラ
イタリア語で「炭焼き職人」を意味する“carbonara”から来ています。炭焼き職人がパスタを作っていたところ、体についていた炭がパスタに落ち、それがコショウに似ていたことから名付けられたという説や、ベーコンを炭に見えるくらいカリカリに焼いたという説など諸説あります。

アフォガード
イタリア語の“affogato”には「溺れる」という意味があります。アフォガードはイタリア発祥のスイーツで、アイスに熱々のエスプレッソをかけて食べるものです。アイスが溶けていく様子を「溺れる」と表現しているのがオシャレですよね。

ティラミス
イタリア語で“Tiramisù”と書き、これは「“tira”(引っ張って)」+「“mi”(私を)」+「“sù”(上へ)」の3つの言葉を組み合わせたもので、「私を上へ引っ張って→私を元気にして」という意味になります。マスカルポーネチーズを使ったイタリアのデザートで、その名の通り食べると美味しくて幸せな気持ちになれますね。

カルビ
韓国語で「肋骨(あばら)」を意味し、あばら周りの肉、つまりバラ肉のことです。また似た言葉の「ダッカルビ」は「鶏のバラ肉」を意味します。

グミ
ドイツ語で“Gummi”と書き、「ゴム」を意味します。ドイツ発祥のお菓子です。このゴムは我々がすぐに想像する輪ゴムなどの合成ゴムではなく、アラビアゴムという樹木の分泌液を乾燥させたものを指します。ゼラチンが普及する前は粘性を増やす材料としてよく使用されていたそうです。

トムヤムクン
世界三大スープの1つに数えられるタイを代表する料理です。タイ語で「トム(煮る・茹でる)」「ヤム(混ぜる)」「クン(エビ)」の3つの語から成る言葉で、「煮て混ぜて作るエビのスープ」という意味になります。

マーガリン
ギリシャ語で真珠を意味する“margarite”に由来する言葉です。製造途中でできる脂の粒子が美しい真珠の粒のように見えたことから名付けられました。マーガリンはバターの代用品としてナポレオン3世が懸賞募集したことからフランスで誕生しました。

イクラ
サケやマスの成熟卵の卵膜を除いて一つずつバラして味をつけた食品です。これはロシア語の“ikra”から来た言葉です。ロシアでは魚の卵全般を指す言葉ですが、日本とロシアの交流の中で、ロシア人がサケの卵を食べているのを目撃し、「それは何だ?」と尋ねたところ「イクラ」と答えたことに由来します。ちなみに卵膜を取り除いていないものは「筋子」と言います。

ブルペン
野球でピッチャーが投球練習をする場所をブルペンと言いますが、これは英語で“bullpen”と書き「bull(雄牛)」+「pen(動物を入れる囲い)」から成る単語です。直訳すると「雄牛の囲い」となり、こう呼ばれるようになった理由は諸説ありますが、闘牛が闘牛場へ向かう前の囲いに見立てた説と、「Bull Durham」というタバコ屋さんの看板がよく投球練習上のフェンスに立てられていたからという説があります。

ゲレンデ
スキー場のことをゲレンデと言いますが、これはドイツ語の“Gelände”から来ている言葉で、「土地」「地域」という意味です。スキーはそもそもオーストリア=ハンガリー帝国の軍人レルヒによって日本にもたらされたもので、オーストリアはドイツ語のためドイツ語由来のものが多く残っています。

セピア
モノクロ写真などで色褪せたような色味を「セピア調」と言います。このセピアは元々ギリシャ語で「コウイカ」を表す“sepia”から来ています。このイカから取れる墨のことを“sepia”と呼ぶようになり、このインクが印刷物に使われるようになりました。

アトピー
アトピー性皮膚炎のことで「湿疹」と「かゆみ」が生じる疾患です。ギリシャ語で「奇妙な」を意味する“atopos”や「普通でない」を意味する“atopia”に由来した造語で、1933年に医学用語に登場しました。

コント
お笑いの寸劇で使われていますが、フランス語で「短編小説」や「童話・寸劇」を意味する“conte”が語源です。ちなみにフランス語で長編小説は「ロマン」、中編小説は「ヌーヴェル」と言います。

シュークリーム
フランス語では「シュー・ア・ラ・クレーム(Chou à la crème)」と書き、意味は「クリーム入りのキャベツ」となります。ふっくらと焼き上がった生地がキャベツの形に似ていることから名付けられたそうです。

バウムクーヘン
ドイツ発祥のお菓子。ドイツ語で“Baumkuchen”と書き、“baum”は「木」、“kuchen”は「ケーキ」を意味します。そのため直訳すると「木のケーキ」となります。断面が木の年輪のように見えることからこの名がつけられました。

ピクニック
フランス語で「持ち寄りの食事」を意味する“pique-nique”から来ています。これは「つまむ」という意味の“pique”と、「つまらないもの」という意味の“nique”が合体した言葉です。元々は各人が手軽な食べ物を持ち寄るパーティーを指していましたが、やがて野外や田舎の屋敷で催されるようになり、遠足に近い意味になりました。

ハウステンボス
長崎県佐世保市にあるオランダの街並みを再現したテーマパーク。オランダ語で「ハウステンボス“Huis Ten Bosch”」は「森の家」を意味します。「家」を意味する“Huis”、「森」を意味する“bosch”から成り立っています。オランダ王室の1つである「ハウステンボス宮殿」を忠実に再現する許可をもらったことから名付けられました。

トランプ
英語で「切り札」を意味する“trump”から来ています。英語でトランプを意味する単語は“cards”です。なぜこうなったのかと言うと、明治に海外から日本にトランプが輸入されるようになり、「トランプ(切り札)はカードの中でよいもの」というのを、質のよい物と勘違いしたためとされます。

ジェンガ
長方形のブロックを崩さないように引き抜いては積み上げていく遊び。スワヒリ語で「組み立てる」を意味する「クジェンガ」に由来する言葉で、実は引き抜くよりも積み上げることに重きが置かれた名前となっています。

ソリティア
トランプゲームの1つで、52枚のトランプ1組から、同じマークのカード13枚を、エースからキングまで数字の小さい順に積み上げていくゲームです。フランス語で「孤独」を意味する“solitaire”から来た言葉とされます。一人で遊べるゲームですが、ちょっと寂しい気持ちになりますね。

カスタネット
幼稚園児などがよく使っているイメージですが、実はスペインの民族楽器です。スペイン語で「栗」を意味する「カスターニャ“castaña”」に由来します。栗の実に似ているからという説や栗の木から作られたからという説があります。

トラウマ
心理的に強い負荷がかかり引き起こる心的外傷のことを一般的に指します。ギリシャ語で「傷」を意味する“τραῦμα”に由来します。

カーソル
PCで操作画面に出てくる矢印ですが、ラテン語で「走る人」を意味する“cursor”から名付けられました。毎日縦横無尽に走り回ってもらっているので感謝しかありません。

クーポン
フランス語で「切り取る」を意味する“couper”に由来します。オンライン購入が当たり前になってきている最近では商品やサービスを割引価格で購入できるチケットそのものを指すようにもなっていますが、元々は割引チケットを冊子や綴りから切り離して利用していました。使用目的が違うチケットを一冊にまとめた金券のことです。

ウクレレ
小さなギターのようなハワイの楽器。ハワイ語で「飛び跳ねるノミ」を意味する“ukulele”から来ています。ポルトガルから楽器を広めにやってきたエドワード・パーヴィスの小柄な体にもかかわらず素早い指の動きに対してつけられたニックネームに由来するとされます。

ノマド
特定のオフィスを持たずに仕事をする人のこと指す言葉です。その様子が特定の家を持たずに生活する遊牧民に例えて、英語で「遊牧民」を意味する“nomad”から来ています。

シュノーケル
海などで呼吸しながら水中の自然を観察するのに必須の道具。旧ドイツ軍のUボート(潜水艦)が海面から出す通気菅にちなんで名付けられました。元々この通気管のことを鼻の形に似ていることや作動音がいびきに似ていることから、ドイツ語で「鼻・口先」を意味する“schnorchel”と「いびき」を意味する“schnarchen”が語源となっています。

ギプス
骨折や靭帯損傷時に、患部を固定するために使用するもので、現在はグラスファイバーが主流ですが、以前は包帯を石膏で固めたものが使われていました。そのためドイツ語で「石膏」を意味する“gips”から来ています。

コンシェルジュ
ホテルで宿泊客の要望を幅広く解決する係のこと。フランス語の“concierge”から来ている言葉で、元々は「門番」を意味する言葉でしたが、「アパートの管理人」という意味になり、より広い意味を持つようになりました。

いかがだったでしょうか?意外だと思った言葉が多かったのではないでしょうか?言葉の源流をたどっていくと、おもしろい時代背景やその言葉の文化圏のことも知るきっかけになります。身の回りのカタカナ言葉に対して「これって何語?どういう意味が込められているんだろう?」と疑問に思ってみると、新しい発見があるかもしれません。

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