サイト内
ウェブ

現役女子大生タレント・中川紅葉を生み出した“女子高”という環境「人生で一番、人の目を気にせず生きてた」/ココロすっぴん#23

  • 2023年10月18日
  • Walkerplus

青山学院大学に在学する現役女子大生で、演技やバラエティなどマルチに活躍している中川紅葉さんによるエッセイ連載「ココロすっぴん」。かなりの読書家で、大学生・タレント・インフルエンサーなどのさまざまな顔を持つ彼女が日々感じたことを、忖度なく書き綴ります。

■#23「女子校ってどんなところだと思う?」
「私、女子校育ちなんですよね」そう言ったときの反応としては「え〜女子校!どんなところなんですか?」が正しいと思う。決して「紅葉ちゃんは女子校育ちぽいよね!分かる!」ではない。あんた絶対私のこと中身おじさんだと思っただろ、と心の中で察します。

女子校と聞くとどんなイメージを持つのでしょう。少し前までは、清楚・純粋無垢・厳か、などが世間の見方だったように感じますが、最近は女子校=中身がたくましい女の子に育つイメージが強くなっている気がします。

男性の目がないから「恥ずかしい」とか「きちんとしていないと引かれる」といった緊張感がないというか。私は異性の目があろうといつでもそんなに緊張感はないし、そこまで異性にモテようと思ってないのでなんでもいいんですけれど。とは言え、やはり女子だけだと確実に「ピー」が入るであろう話とか(小学生でも笑わないレベルの下ネタ)、オタク話にはかなり花が咲くと思います。

私は小学校から高校まで12年間、六本木の一貫校に通っていて、今でも麻布十番や六本木ヒルズら辺に行くと心が落ち着きます。六本木をホームだと感じるなんてどんな学生だよ、という感じですが、寄り道も禁止の学校だったし特に街の思い出はない。それでも、今でもなぜか安心する大事な場所です。

先生方が絶対に見ないように検索避けとして、このエッセイでは学校名は伏せてお話を続けますね。気になる方はWikipediaで検索してください(笑)。

私の通っていた学校は、いわゆるお嬢様学校と言われるそれなりに有名な学校だったし、噂によると都内で制服が一番可愛いで有名だとか。文化祭も完全招待制で、一言で言うと、もし自分に息子がいて彼女がこの学校を卒業していると言ったら、多分そんなに変な人じゃないと安心できると思う。自分で言うのかという感じではある。よく12年も通わせ続けてくれたなと、両親には感謝しています。

今考えたら、私の学生生活は途中から破天荒ガールに変化していったように感じます。小学校から中高に上がる際に校舎が変わって、キラキラJCになろうと試みるも成績は190人中180位。夏休みは水泳と補習の日々で、友達と遊んだ回数は2回くらいのモブ中のモブ中学生。そんな中、都心に引っ越したのを機に、そろそろ見た目や人生を考え直さなきゃと思い始めたような気がします。(壮大)

■高校時代は本当に楽しかったけど、戻りたいとは思わない

高校では他校の友達とバンドを組んだり、その中には男子メンバーもいたし、髪の毛はブリーチして茶髪だったし(入学当初、水泳の塩素で髪色が抜けていて、その流れで茶髪にしてもバレなかった)、制服をSNSに載せるなと何度も反省文を書かされ母を困らせたり、スカートを改良して短くしたり、授業中バレないようにおにぎりを食べる謎選手権を一人開催してみたり。人生で一番、人の目を気にせず自由に伸び伸び生きていたように感じます。

高3の担任の先生が卒業式で「高校生を思い出してあのときが一番楽しかったと思わないように生きてください」と言っていたのを思い出して、これを書きながら、なんだか少し居心地が悪くなる。やりたいことを自由にできたのはもしかしたら女子校だったから、なのかもしれないですね。

人生で何度か、この言葉がふと出てくる瞬間があります。落ち込んだときに特別思い出すわけではなくて、逆に楽しいときとか何も変わらない日常の中で。決まって毎回「高校時代は本当に楽しかった。でも、戻りたいとは思わない」と感じるのです。きっと、今がどん底でも、戻りたいとは思わないんだろうな。とにかく楽しかった思い出よりも、大人になって色んな壁や悩みがある今の方が生きてる気がする、からなのか。楽しかったけど今ほど乗り越えたい挑戦みたいなものもなかったからなのか。難し〜。

で、何の話だっけ。ああ、女子校は自立した強い女の子が生まれる場として、私は結構気に入ってます。でも、自分に女の子ができたら、絶対共学にいれます。何故かって?そりゃ娘の友達の男子達から「お前のお母さん可愛いよな」って言われたいから。それだけです。

■【ヒトコト】
久しぶりにすんごい長いエッセイを書いて提出したらまさかの2話に分割になりました。個人的に、あーなんかダラダラと書いてしまったな、と思う文章が意外とよかったりするらしい。まだまだそこらへんのラインが分からない。分かりたい。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.