サイト内
ウェブ

迷惑行為を重ねる「くれくれちゃん」...注意すべき?or 無視すべき?難しい向き合い方【作者に聞く】

  • 2023年9月29日
  • Walkerplus

何かと人のものを欲しがり、さまざまなトラブルを巻き起こす「くれくれちゃん」に出会ったことはあるだろうか。迷惑だけれど友達だから面と向かって注意できない、注意しても聞く耳をもたず迷惑行為をやめてくれない、こんな経験をした人は多いのではないか。

■「くれくれちゃん」はどこから?

「くれくれちゃん」が生まれる背景には何があるのだろうか。1つは「くれくれ」行為を迷惑だと認識してこなかった環境が挙げられるのではないか。我々は家庭、学校、職場などさまざまな場所で人間関係を築き、学びを深めていくことで成長していく。各場所では両親、先生、先輩、友人など自分にとって手本となる人が存在する。特に子供にとっては「両親」が良くも悪くも最も身近な手本であることが多い。子供は両親を含む大人の物まねから始まり多くことを学んでいくが、そんな身近な両親が行う悪癖も、自然と身に付けてしまう危険性がある。

今回はそんな悪癖の1つを自然と学んでしまった「くれくれちゃん」こと、チコちゃんを描いたコミックエッセイ「欲しがるあの子を止められない」の作者ぱん田ぱん太さんに「くれくれちゃん」の人間関係について話を伺った。


――本作品を描こうと思った理由についてお聞かせください。

誰かの心身が深く傷付いたり、犯罪を犯したりしない程度のトラブルを起こす人のドタバタ、しかしそれだけでは終わらず、その人の過去や内面を掘り下げるお話を描いてみたかったからです。


――作品はSNSでのやり取りから始まりますが、実際にSNSを通して何かトラブルに巻き込まれてしまった経験があれば教えていただきたいです。

以前、ブログの読者の中から希望者を募って、クローズドなコミュニティを作ったことがあります。しかしその中で1人の読者さんが「ぱん田ぱん太が私に向き合ってくれない」と感じたらしく、いわゆる「アンチ」に一転してしまい、そのコミュニティ内の情報を外部に流されてしまったことがあります。それ以来、どれほど私のブログを好んで読んでくれていた読者さんたちとであっても、クローズドなコミュニティを作ることはよくないと反省しました。

■問題行動、その背景には…
――作品を通して親が子供に与える影響について語られることが多かったですが、ぱん太さんが子供と接するときに気を付けていることがありましたらお聞かせください。

とにかくどんな些細なことでも褒めること、そして何度も何度も思いついたら愛を伝えることです。我が子には自己肯定感が高く、そして「自分は何があろうと母に世界一愛されている、母の元なら何があろうと安心できる」と何歳になっても思っていてほしいです。

――問題行動を起こしてしまう人に対してどのように付き合ったらいいと思いますか?

付き合う必要がないのであれば、冷たい言い方になってしまいますが、さっさと距離を置いていいと思います。職場の同僚や学校の同級生など、どうしてもある程度付き合わなければならない存在なら、自分はその問題行動に振り回されない!とはっきりと意思を持って主張するのがいいのかなと思います。家族やパートナーなど、身近で大切な人で、これからもその人との関係を続けていきたいと思うのならば、冷静に穏やかに真摯に、とことんまっすぐ向き合って話をしてみるといいんじゃないでしょうか。

――最後に、作品を通して読者の方々に特に伝えたいことがあればお聞かせください。

作中のいろんな登場人物に対して、いろんなことを感じてもらえたら本当にうれしいです。それが共感でも反感でも、怒りでも悲しみでも、キーパーソンの1人・大谷くんのような興味本位でも。なんらかの形で皆さんの心をほんの少しでも動かすことができたら私はうれしいです。


友人関係、親子関係に頭を抱える人は多いだろう。親友や家族、パートナーといったこれからも関係を続けていきたいと心から願う相手であれば、今一度正面から向き合ってみるのも1つの手段である。そうでないなら、さっさと距離を置くことも重要である。相手を思うことと同じくらい、自分を大切にし、心の声に真摯に耳を傾けることも忘れてはならない。


キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.