茶トラの「ミル」、白黒ハチワレの「ポッちゃん」、黒猫の「朔ちゃん」の3匹の猫の世話を焼く日々を描いた漫画が注目を浴びている藤緒ミルカ(@mirumirupakupa1)さん。公式トップブロガーとして認定されているアメーバブログやX(旧Twitter)に漫画を投稿している一方、ウォーカープラスでも人気の漫画を紹介している。
今回は、藤緒家のとある攻防エピソードをお届け。さらに作者の藤緒ミルカさんにも、本作について話を伺った。
今回の主人公は、藤緒さんの旦那様。チラシを見ようと広げたら、その上にポッちゃんがでーんとのってきた！読めないので退けようとするが、逆に擦り寄ってくる…。その攻防が繰り返された結末は…!?
本作で描かれた出来事に関して、藤緒さんに話を聞いてみた。
――本作の結末が気になるのですが(笑)。旦那様はチラシを読むことを断念されたのでしょうか？
結末！(笑)。ポッちゃんと格闘しながらも、何とか読んでいた気がします。夫は一緒にスーパーへ買い物に行くのが好きなので、その日のお買い得商品や目玉商品のチェックに余念がありません。チェックしたいだけで別にメニューを考えたり夕飯を作ってくれるという訳ではないんですが。
なので、ポッちゃんに構ってる場合ではなかったんですが、ポッちゃんも久しぶりの父さん(単身赴任中のため)ですから、遊ばずに待ってられるはずもなく…こういう事態になっていました。ちなみに、立ってまで読む気はなかったようで、必死にポッちゃんを避けながら頑なにテーブルで読んでました。
――いつも漫画を拝見していて、旦那様とポッちゃん、仲良しですよね。旦那様と3匹の猫ちゃんたちとの関係性を教えてください。
やはり一番の仲良しはポッちゃんですね。なんでしょう…似たもの同士なんでしょうか。私から見ると似てるんですけど。いや、体型がモチモチだからとかそういうことじゃないんですが(いや、そういうとこか？)、人の言ってることを聞いてないとことか、怒られても立ち直りが早すぎて何にも堪えてないとことか。ポッちゃんの「自分の『好き』を押し付けてくる」ところが夫に受け入れられてるのかもしれませんねぇ。でもポッちゃんは、お客さん(他人)が苦手なので、本当に心を許した人にしか甘えないんです。ですからこれは、本当の仲良しってことですね。
ちなみに朔ちゃんは、根が赤ちゃんのままなので遊んでくれるときだけ仲良しです。「もうおしまい」ってされたらクールに引き下がってます。そしてミルは、言わずもがなな気もしますが…なかなかのツンデレです。私にはデレてますが、夫には「撫でさせてやる」といった態度で接しているので、彼らの関係は対等か、もしくはミルの方が格上と位置付けられているのかもしれません(猫界に格付けはないようですけどね)。
――もともと、旦那様も猫好きだったのでしょうか？
嫌いではないと思いますが、私ほどの愛はなかったように思います。
そもそも最初にミルを迎えようというときに、私も随分悩みましたが、夫の理解を得ようと初期経費やその後の生活に係る変化(というかなんら変化はないむしろ楽しくなるよ！という予想)を紙に書き出して熱心にプレゼンしました。やはり迎える猫さんも家族になる訳ですから、歓迎されている環境を整えねばと割と必死でしたよ。
人生最初の家猫がミルだったので「猫との暮らし」は夫には印象がよかったようです。彼は賢く、よく食べよく寝て病気もせずただただ「かわいい」を私たちに与え続けてくれて、沼にズブズブと沈めてくれました。これで「猫がいて不都合なことはない、それどころか幸せ」というのが夫にも刷り込まれ、ポッちゃん朔ちゃんを迎える際にはプレゼンもなく事後承諾でした。ふふ。
今では夫も猫のいる暮らしが当たり前になったようで、帰ってくると3匹にちゃんと「ただいまーお父さんですよー」と挨拶しています。
投稿した際には、「新聞読んでるときのお邪魔虫、よーくわかります」「猫って邪魔するのが趣味」という共感の声や、本作での攻防について「旦那さんも応戦しますがポコさんが1枚上手ですね」「ポッちゃんも楽しかったけど、パパさんも意外と楽しんでたりして」といった声も寄せられていた。
取材協力：藤緒ミルカ(@mirumirupakupa1)
