青山学院大学に在学する現役女子大生で、演技やバラエティなどマルチに活躍している中川紅葉さんによるエッセイ連載「ココロすっぴん」。かなりの読書家で、大学生・タレント・インフルエンサーなどのさまざまな顔を持つ彼女が日々感じたことを、忖度なく書き綴ります。
■#18「想像してた23歳になれそうにない」
「あなたちゃんと試験受けた？」「あーうんまあ」「受けても単位取れないだろうけどね」数日前の家での会話。母よ、諦めないでおくれよ。そんなこんなで私にも一応、夏休みが来ました。
8月になりましたね。気持ちはまだ4月くらいで止まっているのですが、このまま普通に生活していたらボーッと年末になってしまう気さえする。今年も何もせず終わってしまう。何か形を残さなくては。そう思い、とりあえず競泳水着とランニングに必要な道具を一式買ったのが2週間前。
ちょうど8月にイベントや撮影が立て込んでいるため、少しでも身体を絞りたい。そして最近朝起きて伸びをすると、もれなくふくらはぎがつる現象に悩まされており、運動不足を日々痛感している私にはいいタイミングだと思ったのです。何事も始めるまでが長いですが、やると決めて形を揃えたら割と続く性格なので、このまま水泳もランニングもジムも続くことを願います。
私は9月1日が誕生日なのですが、毎年8月は「○歳の最後の1カ月！」とお仕事や生活に気合いを入れ直す月になっている気がします。毎年、夏になるとSNSの毎日投稿が続くなぁと思われている方いらっしゃるんではないでしょうか？理由は、確実にこれです。
来月で23歳。23ってめちゃくちゃ大人じゃないですか？いや今も大人ではあるんだけど、10代の頃イメージしていた23歳ってこんなんだっけ？と。もっと1人でなんでもできて、強くて、きっちりしていて、絶対家で中学の時のジャージなんて着てない。あと早寝早起きで、運動習慣があって、部屋が綺麗で、来年あたり結婚かな〜なんて言ってるはずだった。あ、24歳で結婚すると思ってたんです私。マジで無理。できるわけない、自分のことで精一杯すぎ。
■ワンちゃんとの丁寧な暮らしを目指して…
話が逸れまくりましたが、よく考えて、23歳になる前にまずできそうなこと！と咄嗟に浮かんだのが断捨離でした。とりあえず部屋くらい綺麗にしようかなと思ったのもあるし、最近インテリアを見たり、YouTubeでVlogを観ているうちに、収納や家具を色々と工夫してみたくなったのです。流行りの「丁寧な暮らし」をできる大人が、私の“理想の23歳像”に当てはまったっていうのもあるな。今、私は真逆にいる。「ガサツな暮らし」。
それと。現在放送中のドラマ「シッコウ!!～犬と私と執行官～」にトリマー役で出演させていただいているのですが、撮影中にワンちゃんの魅力に完全にノックアウトされまして。抱っこの仕方すら分からないほど犬慣れしていなかったのですが、今はワンちゃんを飼うために引っ越そうと本気で考えだすほどに。いい物件を急に見つけてもすぐ引っ越しができるように片付けをしているのです。母上と要相談です。ついでに結婚も遠のきそうですね。
これだけワンちゃんの話をしておきながら、実は今まで猫派でした。マンチカンの足の短さが可愛すぎてたまらないのです。でも最近、運動不足を痛感してランニングを始めてから、ワンちゃんと一緒に走ったりできたら最高だなと。だから今は飼うなら断然犬！です。
この間大学の友達とご飯を食べながら、「来年は朝ワンちゃんとランニングして、よさげなお店でモーニング食べて、昼から大学行く」と話したら、「何もかもできるわけがない」とバッサリと切り捨てられました。そもそも犬を飼うわけがないと思われているのか、運動をする中川に驚いたのか、大学に行けるわけがないと思ったのか。何もかもですよね。
なんの話だっけ。ああ、そう、23歳は犬を飼います。絶対。
■ヒトコト
「あの人、犬っぽいよね」とか「猫っぽいよね」って言うじゃないですか。それでいうと私は、自分のこと確実に猫だと思ってたんです。いい感じに気分屋で、人にべったりというわけでもないし、1人でいたい時の方が多いし、人にそんなに優しい覚えも従順な覚えもなく。
でもある人に、「紅葉ちゃんは犬っぽいね。ポメラニアンの赤ちゃんだね」と言われてからずっと、自分はポメラニアンの赤ちゃんだと思っています。ふざけてないです。本気です。小さくて可愛くていつも笑ってるみたいで従順で。そんな風に見てくれているんだなと思ったら、なんだかうれしかったのを思い出しました。最高に愛を感じませんか？
皆さんには私がどんな動物に見えていますか？雄の虎とか言ったら怒るからね。
