仕事帰りにフラッと立ち寄ったら、コンビニの店員さんがネコだった…!?会社員の大江さんは帰宅途中で、聞いたことのない店名のコンビニに出くわす。その名も「MIKE MART」。「マイクマート？ちょっと覗いてみよう」と入店すると、そこでレジを打っていたのは…!?
「店員さんがネコ…」と気付いた大江さんは最初は“世知辛いな…”と思う。ネコも働かないと生きていけない世の中か…としんみり考えていた大江さんだったが、ネコの店員さんにお釣りを渡された瞬間、電撃が走る！大江さんは知ってしまった…!!ネコの店員さんはお釣りが落ちないように、両手を添えて渡してくれたのだが、大江さんの手はプニプニの肉球に包まれ、一瞬でネコの店員さんの虜に…!!「レジで手を握られて店員を好きになってしまう人の気持ち」を理解した瞬間だった。
その後、ネコの店員さん目当てに足繁く通い出した大江さんは、通う度にネココンビニの新たな魅力を発見し、沼にハマっていくことに…!!この漫画を描いたのは、平日は会社でデスクワークをこなしつつ、帰宅後や休日に絵や漫画を描いている朽竹イルマ(@ugen225)さん。「仕事が忙しいとなかなか創作の時間が取れなかったりするのでは？」と尋ねると「昔に比べると、iPad Proのおかげで働きながらも創作に向き合う時間が取りやすくなりました」と笑う。「ありがとう文明の利器、という感じです」とニコリ。そんな朽竹さんに本作についてインタビューした。
――“猫がコンビニの店員”という構想を思いついたきっかけについて教えてください。
会社での仕事中、プレゼン資料にネコがパソコン業務をするイラストが使われていたのを見て、「ネコも働かないと生きていけない時代か…世知辛いな…」と思ったのがきっかけです。そこからネコが働いている漫画→ネコの魅力を活かすなら接客業かな→ネコといえば肉球…という感じで想像が膨らんでいって勢いで描いたのが1話目です。ちなみに、きっかけとなった「世知辛いな…」という感想はそのまま大江さんのセリフになりました。
――「ネココンビニ」の主な登場人物のキャラについてそれぞれ教えてください。
猫田店長は、実は最初は店長じゃなくて、人間に雇われているバイト店員の設定でした。もともと続きを描くつもりはなくて、一発ネタのつもりでしたが、長い付き合いの知人が「実は店長だったりして」とアイデアをくれて「それだ！！！」と思い、店長だったことが判明する2話目ができました。
大江さんのキャラデザはあまり凝っていなくて…というのも、元々は一発ネタの一回限りのキャラのつもりだったもので！お恥ずかしながら、髪型などは自分を参考にしているのですが、思ったよりも人気が出て「大江…愛されているな…」と感じています。仕事や生活に疲れている社会人の方々が共感してくださっているのかな…と思っています。
3話目から登場する須川くんは、自分が描いていて楽しい「趣味を詰め込んだキャラ」として生み出しました。短髪のムキムキした男性が好きでよく描くのですが、これまでは冷静・知的なキャラばかりだったので、あえて正反対の「うるさくて派手で元気でちょっとおバカ」な男子にしてみました。結果、いろんな方におもしろがってかわいがっていただけるキャラになったと思っています。
――「ネココンビニ」の続編を楽しみにしている読者も多いようですが、今後どのくらいのペースでアップされますか？
最近すっかりペースダウンしてしまっているのですが、ネタはちょこちょこあるので、せめて月に数回とか、もう少し頻度を上げて描いていきたいと思っています…！
本作をSNSにアップすると、「こんなコンビニがあったら毎日通う」「遠くても通う」と読者から多くのコメントが寄せられた。ネコ好きの人にはぜひおすすめしたい本作。読めば、ネコをモフモフしたくなること、間違いなしだ。
取材協力：朽竹イルマ(@ugen225)
