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【漫画で解説】ゼロから始める防災準備!地震で死なないために今すぐできることは…?【作者に聞く】

  • 2023年7月2日
  • Walkerplus

「そんな大きい地震なんてまずこないよ」安心しきっているアナタ!規模は大小あれども、実は地震大国の日本ではほぼ毎日地震がどこかで起きていることを知っている?“防災”と聞くと「した方がいいもの」「必要なもの」ということはどこかで認識しつつも「うわ~めんどくさい」という気持ちが勝ってしまい「自分には関係ない」と見なかったふりを決め込んでしまう人が多い。「なんだかいろいろ準備が大変そう…」というイメージが先行してしまっているが、とりあえず超簡単にできることだけでもやってみるのはどうだろう?

「マーガレット」(集英社)で「さすがにムリだよ亜門くん」を連載中の漫画家、竹内文香さんの夫・ヤサオさんは現在プレッパー(災害や人災などに備えて、食料や生活用品などを備蓄する人)としてInstagram(@yasao_bousai)やブログ「ヤサオのゼロから防災テクニック」で防災情報を発信。以前カタログギフトでもらった防災バッグの中から保存期限がとっくにきれた備蓄用ペットボトル水を発見したことをきっかけに防災に力を入れ始め、実際に家族全員で「水なし、電気なしで24時間過ごす」というガチすぎる防災訓練を実施したツワモノだ。自らの体験や知識をもとに、ゼロから始める防災準備について聞いてみた。


――防災対策を始めるとしたら、何から始めるといいですか?

【ヤサオ】おすすめする順番としてはまずは「家具の固定」と「断捨離」。極端な話ですが、よっぽど古い建物で建物自体が倒壊してしまったりすることを除くと、家に何もなければ揺れだけで死ぬことはないです。火災などによる焼死、水害などによる溺死に次いで多いのが、家具などに潰されてしまう圧迫死なんです。ケガなどをしないように建物の中を安全に保つことが第一。なので、この2つをすれば、グッと生存の確率が上がります!欲を言えば、ガラスの飛散防止ができたらさらにグッドです。


【竹内】私もヤサオさんに教えてもらうまでは「結局防災って何やるの?」状態でした。誰かに「防災準備しておきましょう」と言われたところで、「じゃあ何すればいいの?」ってなりませんか。はじめて、防災準備には順序があることを知ったんですよね。聞いてなかったらたぶん市販の防災バッグを買って「はいできた!終わり!」ってなっていたかもしれません。まずは家の中を安全にして、次に自分自身に必要なものを考える。それがわかると、やれる気がしてきませんか?

【ヤサオ】家具の固定は、固定用に備品を購入したりしないといけないので、とりあえず今すぐできるのは断捨離です。必要ないものがたくさんあって、それのせいでケガをしちゃったり逃げられなかったらイヤじゃないですか?

【竹内】私も“もったいないおばさん“(byヤサオ)なので断捨離はなかなか大変でした(笑)。実際にいろいろと思い切って捨ててしまったら、スペースが広くなったのはもちろん、気持ちもなんだかすっきりしました。

【ヤサオ】断捨離=整ったキレイな家。そんなイメージを持っている人が多いかもしれませんが、「壊れているものを捨てる」だけでも断捨離です。壊れたデジカメやゲーム機、PCなど家電だけでもうちにもゴロゴロ転がっていました!バッテリー内蔵されていない小型家電は、市役所で無料で回収してくれるパターンも多いんですよ。

あとは、なんでもいいから気になったものを買うとか、そういうところからでもいいと思うんです。まず行動に移してみてください。かくいう私も、防災バッグ用のリュックを買うところから入りました(笑)。好きな入れ物(リュック)を買ったら中に何か入れたくなるのではないかという心理が働くのではと期待していたんですよね。

ただ、かつてうちがそうだったように市販の防災バッグを買ってそのまま玄関にポンッておいておくのはおすすめしません(笑)。もちろん、プロがセレクトしているものですし、ないよりはあった方がいいですが…。本当に必要なものって、その人の住環境や家族構成によっても変わってくるので市販のものをベースにしてアレンジはした方がいいと思います。それを考えてみるだけでも防災の第一歩です!

【竹内】あと、用意しておいた方がいいものでいうと、絶対的に「水」ですね。これは、老若男女問わず必要です。最悪食べ物がなかったとしても水があれば何日かは生きていけますから、とにかくめんどくさい!って人も水だけでもストックしておくことをおすすめします。

【ヤサオ】ちなみに、僕が発見した賞味期限が切れた備蓄水は夫婦2人で飲みましたが、お腹は痛くなりませんでした(笑)。もちろん賞味期限内に消費することを強くおすすめします!


まとめると、まずやるべきことは

・断捨離
・家具の固定
・水の備蓄

できるところからでOKなので、まず一歩を踏み出してみませんか?それだけでも、きっと心の余裕が持てるはず。



取材協力:竹内文香(@ayyyyyaka.t)、ヤサオ(@yasao_bousai)

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