
過去にブラック企業での勤務経験があるしゃけなかほい(@syake8989)さんとザバック(@theback_blog)さん。経験者だからこそ描けるリアルなエッセイ漫画が話題を呼んでいる。社会人ならブラック企業の実態を少しでも知っておくことで、自分のためにもなるはず。
今回は、ブラック企業が登場する2作品を紹介!
■紙の出勤簿で日々サービス残業するブラック企業
とある企業に入社したしゃけなかほいさんは、出社初日に1枚の紙が机の上に置いてあることに気づく。これがこの会社の出勤簿のようで、上司から「あ、それ9時18時で出勤時間書いて、押印して課長に出しておいて」と言われる。その言葉に疑問を感じたしゃけなかほいさんは、「まだ朝ですけど、今ですか?」と質問。今提出してしまうと修正は不可能なのだと悟るしゃけなかほいさん。そして、その上司は無表情で「今」とだけ答える。
残業代は出ると聞いていたが、毎日のようにサービス残業させられる日々…。ついに限界に達したしゃけなかほいさんは、上司に直談判を決意するのであった!!
コミカルなエッセイ漫画を描いているしゃけなかほいさん。今回は、本作のような勤怠管理について伺った。
――このようなずさんな勤怠管理について、どのように思われますか?
ブラック企業の勤怠管理ってこんな感じです。書く意味のない紙の出勤簿…。不正しているのは従業員じゃなくて、会社側だと思います。
■前職は1カ月に4日しか休日がないブラック企業!?
ある鉄道会社に転職した新人のペン助。着任早々に先輩からシフト表を渡されたので確認すると、なんと1カ月に10日ほども休みがある!!過去に勤めていたブラック企業では1カ月に4日程度の休みで、会社による待遇面の違いに驚きを隠せない様子だ。前職での待遇を先輩に話すも、冗談半分で笑われてしまうのであった。
休みの日数でホワイト企業とブラック企業の差がわかるのかもしれない。会社によって待遇の違いがよくわかる作品。
本作だけでなく、さまざまな駅員漫画を描いているザバックさん。今回は、本作に登場した先輩について聞いてみた。
――ブラック企業の待遇を信じていない先輩の反応を見て、どのように思われましたか?
ホワイト企業の人間は、ブラック企業のことを全く知らないのだと思いました。まぁ、知らなくていいことなんですけどね…。
世の中には、長時間労働やパワハラなどが横行するブラック企業がある。そこでの体験談はにわかに信じ難いが、今回紹介した作品はどれも事実のようだ。ブラック企業に入社してしまう前に見極めることができれば、よいに越したことはないだろう。
取材協力:しゃけなかほい(@syake8989)/ ザバック(@theback_blog)