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憧れの“第二ボタン”、もらったその後が世知辛い…世相反映した4コマに「泣く」「見境がなさすぎ」【作者に聞く】

  • 2023年4月18日
  • Walkerplus

憧れの先輩からもらう制服の第二ボタンは、卒業式の代名詞とも言えるシチュエーション。けれど、現代ではもらう理由も変化していて……?王道展開に今の価値観を落とし込んだ創作4コマ作品に1500件超のいいねが集まっている。

注目を集めたのは、ズニイト(@gomikuzu_Nito)さんが3月に投稿した4コマ「卒業」。卒業する先輩に「第二ボタンください!」と、勢いよく突撃する後輩の女の子。甘酸っぱいお願いに先輩も照れてしまう…と、ここまではいわゆる第二ボタンの見本と言えるシチュエーションが描かれる。

が、女の子はその後もありとあらゆる先輩に「ください!」と第二ボタンを催促して回る。そして集まった卒業ボタンは、フリマアプリにバラバラの価格でずらりと売りに出されるのだった……。

さまざまなフリマアプリが気軽に使えるようになった今、ひょっとしたらありえるかもしれない光景を描き、「『値下げ可』が哀しい」「残酷」と反響を集めた4コマ。

作者のズニイト(@gomikuzu_Nito)さんは、オリジナルの4コマ作品を自身のTwitterにて公開している。1月に投稿された4コマ「ニュース」は、ニュース放送を宇宙人が乗っ取るシチューエションから意外なオチが話題を呼び3万件のいいねを集めるなど、注目を集める4コマ作家だ。そんなズニイトさんに、今回紹介した作品のアイデアや、4コマを描く際のこだわりについて話を訊いた。

■「自分の『面白い』からズレない」4コマを描く意識

――ズニイトさんが4コマ漫画を描くようになったきっかけを教えてください。

「大学を卒業し大学院へ入学するのを機に、『何か面白いことできないかな』と、その時ぱっと思いついた4コマ漫画の活動をスタートさせました」

――「卒業」というお題で描かれた同作ですが、アイデアはどんなところから考えられたのでしょうか?

「『卒業』から『第二ボタン』、そこから発展して、『第二ボタンを売る』というアイデアまではすぐでした。ただ、それだけでは足りないので、頭を絞り「フリマアプリで第二ボタンを売る」まで辿り着きました」

――普段はどんなところからネタ出しをされているのでしょうか?

「基本的には、ハッシュタグでの競作など、他人からのお題があるものばかりです。たまに、フッとアイデアが降りてきたときだけ、お題なしで描きます。そのためネタ出しはほとんどしません。めんどくさがりなので」

――これまで描いた中で、特に反響の大きかった作品を教えてください。

「『ニュース』はこの間Twitterでバズった作品になります。初めて3万ものいいねが来て、度肝を抜かれました」

――それでは、ご自身でお気に入りの作品を挙げるなら?

「『自我』、『ビーフ or 大人のキス』、『妖怪』がお気に入りです」

――ズニイトさんの作品は、あえて下品なものを取り上げたり、世相を切り取ったような作品まで幅広い作風です。4コマを描く上で意識しているポイントを教えてください。

「自分がちゃんと面白いと思える作品を描こう、という意識で描いています。自分は、一般的に見ると“キモい”と思われるものを面白がっています。でも、そこで世間の目を気にしてしまうと自分の『面白い』からずれてしまう。他人の評価を怖がらずに自分の作品を追求しています」

――今後の創作活動の目標や、やってみたいことを教えてください。

「4コマ以外の長めの漫画についても描いてみようと画策しています。そのうち描こうと思うので、もしTwitterのタイムラインに流れてきたら読んでやってください」

取材協力:ズニイト(@gomikuzu_Nito)

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