サイト内
ウェブ

現役女子大生タレント・中川紅葉が同窓会で気づいた“17歳のまま子どもだった自分”/ココロすっぴん#6

  • 2023年1月18日
  • Walkerplus

青山学院大学に在学する現役女子大生で、演技やバラエティなどマルチに活躍している中川紅葉さんによるエッセイ連載「ココロすっぴん」。かなりの読書家で、大学生・タレント・インフルエンサーなどのさまざまな顔を持つ彼女が日々感じたことを、忖度なく書き綴ります。
■#6「17歳のまま子どもだった」

こんばんは。いや、こんにちは。でしょうか?どこで、どんな時間に、この文章を読んでいらっしゃる方が多いのでしょうか。

エッセイに書きたいことはたくさんあるのに、取り掛かり始めるまでにいつも時間がかかってしまう。そして担当さんが怒らないでくださることを良いことに、毎回ギリギリになってしまう。私は例の如く、公開の数日前の深夜に文字を打っております。

先日、中高の同窓会がありました。コロナの影響で成人の会(成人式後の同窓会)が中止になった学年でして、同級生や先生方に会えたのは卒業以来の4年ぶり。約150名の大規模女子会のような会。

久しぶりに友達の顔を見られて、大人数の集まりがそれほど得意ではない私も、流石に心が踊りました。みんなに会ったら、4年も経ってるのにまだ女子高生のような気持ちになるのが不思議だったな。

■意地っ張りな自分の情けなさに泣きそうだった

高校では軽音部に入っていたのですが、同い年の知らない子にSNSで「ドラムが抜けたから入ってくれない?」と誘われたのがきっかけで、2年生の頃からは学外でバンドをするようになりました。

そんな当時の物凄い行動力の裏には、早く自分の居場所を見つけなきゃいけない理由がありました。部活でどうしてもバンドメンバーとうまくいかなくなってしまい、自ら距離を置いてしまっていたのです。いろいろと迷惑かけたと思うし、未だにあの時のことを思い出すとどうしたら良かったのか分からないまま。

すれ違いの要因も今ではあやふやで、全ては思い出せないくらいすごく小さなものだったと思うけれど、結局そのまま数人とは話すこともなく卒業し、今回の同窓会で久しぶりの再会となりました。

あれから4、5年経っているというのに、部活の同期で集まると気まずさ満点だった私に、ずっと話さないままでいた同級生が話しかけてくれました。高校生の頃のわだかまりなんて笑い話になっていて、私は17歳のまま子どもで。みんなは大人になっていたんだな。

そう自分の幼さを実感してしまいヘナヘナしていたところ、当時の顧問の先生に「中川さんとみんなが話してるの見られて嬉しすぎる」なんて言われてしまい。完敗。ギクシャクした関係がやっと終わった嬉しさと、意地っ張りな自分の情けなさに泣きそうになってしまいました。

■この歳になって気づいた、自分の幼かった部分

私だけ、あの時間を引きずったまま22歳になっていた。あの頃、「私に非はない」と思っていた節もあったし、1人で部活を抜けた私を優しく見守ってくれていた先生たちの優しさに甘えて、ずっと勘違いしていたのかもしれません。そんなことを、この歳になって気づくなんて。

「大人っぽくなったね〜」とたくさん言ってもらえた日が、自分にとっては全く変わっていないことに気がついた日でもありました。

まだ卒業できない私のような人は置いておいて、私たちは2023年の春に大学を卒業する学年。大人ってなんだろうとか、大人な対応とは?を、それぞれが社会に出て考えることが増える年。私もみんなと一緒に、そんなことを理解できる年にしたいなと思わされました。久しぶりの再会は、見えていなかった自分に気づく良い機会だったなぁ。

でもまずは出不精から治さなきゃ、でした。寒くても布団から出る。私はそこからです(笑)。

■【ヒトコト】
冬至のゆず湯や鏡開き、七草粥など、行事ごとをちゃんとしている人はどれくらいいるのでしょうか。

私は実家暮らしなんですが、母がしっかり行事参加タイプでして、この間なんて「今日はゆず湯だから、絶対お風呂に浸からせる。21時くらいに帰ってこい」と言われました。そんな長時間、お湯に浸からないよ。中川家の冬至あるあるです。

2月の豆まきも、もうすぐきますね。毎年スーパーで貰える鬼のお面を被らされ、写真を撮りまくられます。今年23歳なんだけどな、もうお面はいいよ、と思っていますが言い出せません。エッセイ読んでる母よ、もう今年は卒業させてください。


キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.