SNSを中心に話題となっている、ちょっぴり不幸な目に遭いながらも懸命に前を向くペンギンを描く「ぜつぼうペンギン」。読者は「かわいそう」「かわいい」などの感情が大渋滞中!ちょっと残念な姿に母性がくすぐられる人、続出⁉どうしてこんなにも惹きつけられるのか、作者である遥那もよりさんに話を聞いてみた。
――“ぜつぼうペンギン”が誕生したきっかけを教えてください。
「癒やされる4コマを描きたくて、最初は、日常の些細な幸せを見つける『しあわせペンギン』というお話を考えたのですが、逆に、些細なことで傷つき、それでも前向きに生きるストーリーのほうが、読者の皆さんの共感を得たり、癒やしになるかな?と思い、今の『ぜつぼうペンギン』になりました」
――遥那もよりさんは共作作家さんとのことですが、共作のきっかけは?
「絵は描けないけど話を作りたい男と、絵は描きたいけど話を作れない女が、持て余していた時間を活用すべく始めたのがきっかけです」
――“ぜつぼうペンギン”のネタはどこから誕生するのでしょうか?
「ネタは、自分の体験談もありますが、よくあるベタな失敗談や有名な童話を『ペンギンさんなら、こうなっちゃうかな?』と、アレンジすることもあります」
――反響が大きかったストーリーはありますか?
「反響が大きかったのは、映画館のお話です。よくある失敗から幸せな解決をしたのが好評で、週に2本ほどアップし、90本近く描いたシリーズの中で未だにこの作品を超えるものは出ていません。早く超えたいです(笑)」
――“ぜつぼうペンギン”で伝えたいこと、どんなメッセージが込められていますか?
「いろいろとしんどいことや理不尽なこともあるけど、大なり小なりみんな似たような経験してるから、あんまり深刻に考えずに生きていこうぜ!…みたいなことを自分に言い聞かせながら描いています」
――読者にメッセージをお願いします。
「かわいそうなペンギンを見て、ちょっとでも元気になってもらえたら嬉しいです」
深いメッセージが込められていた「ぜつぼうペンギン」。私たちが毎日読みたくなってしまうその中毒性は、漫画に込められているメッセージに共感しているからなのかもしれない。