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看取るはずの高齢猫がニャンとネコマタに!?妖怪になっても家族!2人のwin-winな関係に癒やされる人が増加中

  • 2022年9月7日
  • Walkerplus

ネコマタ(猫又)とは、日本に伝承する古典怪談の一種で山の中にいる獣猫のこと、または人に飼われている猫が年老いて化けるという2種類がある。今回は、後者の年老いてネコマタになった飼い猫が、酒のツマミを作ってくれるという湖西晶(@akikonishi)さんの『猫またはごはんを。』を紹介する。

高齢猫「フク」を看取ろうと会社を辞めた主人公「サチ」。アラサーで無職、一人暮らしのアパートで目覚めれば、キッチンがきれいに掃除されていたり、冷蔵庫の中身が減っていたり、求人誌が枕元に置かれているという不思議な現象が起きた。

それは、飼い猫のフク(25歳)の仕業。フクは高齢で、いわゆる妖怪のネコマタになってしまったという。妖怪とは本来災いを呼ぶと恐れられているが、フクは家事をこなし、料理を作り、サチを癒やす。家政婦もびっくりのネコマタなのである。

飼い主のサチは、これからもずっとフク一緒にいられると嬉しそう。ほんかわ癒やしモードの本作は現在、まんがタウンで連載中の人気漫画。来年の3月にはコミックスも決定している。そこで、湖西晶さんにインタビューした。

■化け猫と人間のwin-winな関係に憧れる
――ネコマタは本来は妖怪ですが、本作のフクは「いいネコマタ」ですね。本作の誕生のきっかけはなんですか?

これまで物語の脇役として猫を描くことが多かったので、今作は猫をメインにした作品にしてみようと思ったのがきっかけです。

ふつうの猫ではなくネコマタにしたのは、ひとつには言葉をしゃべったり、料理したりと多彩なアクションを取れること、もうひとつは「猫がネコマタになってずっとそばで生きててくれたら良いのに」という、猫を飼っている人なら一度は考えるだろう夢を作品内で叶えたかったことが理由です。

――家事をこなし、美味しいつまみ飯を作ってくれて、さらにもふもふで癒やしてくれる。ネコマタが欲しい!と思ってしまうのですが。

欲しいですね…!玉藻御前(九尾の狐)という妖怪がちょうどそんな感じで、独身男性を惚れさせ、金銀財宝を与えて仕事に行かせず、家事一切を取り仕切り、彼が健康なまま天寿を全うするのを見守る…のだそうで、人間にとってメリットしかなく、かつ妖怪も好きでやってるwin-winな関係にあこがれます。

――ネコマタになったフクと失業中のサチ。今後の展開を言える範囲で教えてください。

サチが失業中なのは、フクを看取るために会社を辞めたからです。そして、フクがネコマタになったのは、自分のために仕事を辞めてしまったサチを心配して死ぬに死ねなかった…というのが原因のひとつです。今はそんな互いに依存した幸せな日々なんですが、それぞれの道を前に進んでいくことになります、とだけ。

――その他、どのような漫画を描いていますか?

現在は、こちら「猫またはごはんを。」と「意味がわかると怖い4コマ」「わたしの死にかた」などホラーの4コマをそれぞれ連載中です。「猫またはごはんを。」は、来年3月、「意味怖4コマ」は年内に単行本をそれぞれ刊行予定です。お手に取っていただけるよう頑張ります。よろしくお願いいたします!

自分の飼い猫ならただの猫であろうが妖怪になろうが、家族には変わりない。フクとサチのやりとりを見ているだけで癒やされる読者が続々と増えている。

取材協力:湖西晶(@akikonishi)

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