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【漫画】うつ病で休職中、いつの間にか訪れていた春に喜びを感じ「何かを変えたい」と思うように/うつ逃げ

  • 2022年9月14日
  • Walkerplus

SNSでメンタルや生きづらさを題材にしたイラストと言葉を発信しているなおにゃんさん(@naonyan_naonyan)。うつ病と適応障害で会社を休職した経験があり、当時は「うつになって恥ずかしい。逃げるようで情けない」と感じていたものの、今では「休職して本当に良かった」と心から思っているそう。

コミックエッセイ「うつ逃げ~うつになったので全力で逃げてみた話~」は、そんななおにゃんさんの実体験をベースに描いた作品。病気から、会社から、果ては日本からも全力で逃げた1年間を、お届けする。


今回は、二度目の休職に入りしばらくした頃、電気を止められたなおにゃんさん。締め切っていた遮光カーテンを仕方なくあけると外はすっかり春の陽気で、いつのまにか季節が変わっていたことに気づく。

■春を楽しいと思えたことが、何よりも嬉しかった
二度目の休職の始まりは、なおにゃんさんいわく「ほとんど廃人のようだった」そう。うさぎの顔も前回より、げっそりとやつれている。何か体調の変化はあったのだろうか。

「自分の場合は、めちゃくちゃ痩せました。うつ病になってから全ての気力が失せたため、食べる気力もなくなってしまいました。食べるのも面倒くさい、動くのも面倒くさい、全てが面倒くさくてどうでもよくなったため、寝返りを打つたびに背骨がベッドに当たって痛むくらいに、当時は痩せていました。でも、抗うつ剤を服用することで食欲が増し、体重が増加する方もいるらしいので、人それぞれなんだと思います」

休職中は生活が昼夜逆転し、外出は夜中コンビニに行くときだけ。しかしある日、必要に迫られ昼間に外出することに。あたたかな日差しの中、人でにぎわう昼の世界を「楽しい」と感じたそう。何より、楽しいと思えたことが嬉しかったと当時を振り返る。

「自分の場合は、特に冬にうつ病がひどくなる『冬季うつ』の体質もあったので、昼間のポカポカした春らしさを実感して嬉しくなったのかもしれないです。単純にあったかいって嬉しいですし、春になったことで、うつ病も少しは和らいでいたのかな?と思います」

辛い現実を見ることが嫌で、ひたすら寝て過ごしていたなおにゃんさん。しかし春の喜びを感じたことで、「何かを変えたい」と思い始める。彼女の今後も注目したい。

取材・文=石川知京

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