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【漫画】鳥さんが人に慣れるために必要なこととは?心を開いてくれるまで、焦らず信頼関係を築こう/トリ扱い説明書

  • 2022年8月5日
  • Walkerplus

コロナ禍でペットの需要が高まっている昨今。特に小鳥は見た目のかわいさと、「散歩をしなくていい」「犬や猫と違ってしつけがいらない」など手軽に飼えそうなイメージもあって、人気を博している。しかし、「鳴き声が大きい」「問題行動を起こすためトレーニングが必要」といったケースもあり、「思っていたのとは違う」との理由から、手放してしまう人もいるのだとか。

そこでウォーカープラスでは、小鳥を飼いたい人や飼い始めたばかりの人に知ってほしい知識や注意点を伝える「トリ扱い説明書」をスタート。3羽の小鳥と暮らす鳥野ニーナさん(@sinamomomomo)の漫画と、「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生の監修&エッセイで、わかりやすくお届けする。

今回は、鳥さんと飼い主とのコミュニケーションの大切さや、遊び方について。



鳥野ニーナさんはおすすめの遊びとして、セキセイインコのメルちゃんと楽しんでいる「ごはん探し」ゲームを教えてくれた。飼育下ではごはんを探す必要がないため、野生と比べて刺激が少ない。そこで頭を使うこのゲームを行うと、鳥さんの生活の質がアップするのだそう。

また、飼い主と鳥さんとの間に信頼関係が構築されると、体重測定や爪切りなど日々の体調管理も行いやすくなるという。しかし、なかには人間に慣れておらず怖いと感じる鳥さんもいるので、焦らず時間をかけて、「この人は危険でない」と認識してもらおう。

では鳥さんとは、どのように信頼関係を築けば良いのだろうか。「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生が詳しく教えてくれた。

■寄崎先生のエッセイ「信頼関係を築くとは?」
以前、人に全く慣れていない鳥をお迎えしたことがあります。最初は私の顔を見るだけでもビクビクしていたのですが、毎日名前を呼んだり話しかけたりしているうちに、声をかけるとどこかうれしそうに見えるように。この時、ほんの少しだけ信頼関係ができたかもしれないと思いました。

私は、鳥さんと信頼関係を築くということは、「心が通じ合っていると思える瞬間があること」だと考えています。人によく懐き、言うことを聞いてくれる鳥さんはもちろんのこと、たとえ人間に近寄るのが怖くてケージからでてこない鳥さんであっても、わかり合っていると思う瞬間があれば、それは信頼関係を築けているのではないでしょうか。

■鳥さんと仲良くなるためには、どうしたら良いでしょう?
たとえ鳥さんと一定の距離があっても、信頼関係は築けると思っています。しかし、お世話や健康管理をする際は、鳥さんと仲良くなっていた方が、お互いにストレスが減らせます。鳥さんと仲良くなるコツは、「鳥さんが嬉しいことをたくさんして、嫌がることはしない」ということです。例えばケージを開けても出てこない時は、無理矢理ケージに手を入れて外に出すのではなく、ケージから出ると鳥さんにとって良いことが起きるようにしてみてください。なお良いことは、鳥さんによって違います。褒められるのが嬉しい子もいれば、おやつがもらえて嬉しい子もいます。

しかし、嬉しいと思うことをたくさんしてあげるのには、注意点があります。それは、鳥さんと飼い主さんでルールを守るということです。例えば鳥さんがケージから出してほしくて呼び鳴きした時、すぐに出してしまうと、呼び鳴きがひどくなって手に負えなくなることもあります。また、おやつが好きだからとたくさんあげていたら、鳥さんは太ってしまうでしょう。鳥さんをお部屋に出して遊ぶ時間はだいたい決まった時間帯に、同じくらいの時間だけとルールを作りましょう。それ以外の時間に呼ばれても、放鳥はしないようにします。続けているうちに鳥さんも、放鳥してもらえる時間がわかるようになります。

そして放鳥する時は、必ず鳥さんに集中してあげてください。掃除しながら、テレビを見ながら、お料理しながらの「ながら放鳥」は、鳥さんの満足度が低くなるばかりでなく、事故の原因にもなります。鳥さんが飼い主さんのことを好きであればあるほど、自分だけに注目してほしいと思うようになります。決まった時間しか放鳥できない代わりに、どうか遊ぶときは鳥さんだけを見てあげてください。おやつに関しても、体重をきちんと確認したうえで、適切な量をあげるようにしましょう。

みなさんが愛情をかけた分、鳥さんは応えてくれるでしょう。皆さんと鳥さんが素敵な時間を送れますように。

監修・エッセイ=寄崎まりを

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