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「お前はもういらない!」せん妄状態の父親から罵声を浴びる息子…限界に達した“家族の介護”を描いた漫画が胸に迫る

  • 2022年1月9日
  • Walkerplus

家族の介護という問題に、いつか向き合わなければならない人も多いはず。もしもそれが、予期せぬタイミングでやってきたら…?実際に母親の死や家族の介護に向き合ったコミックエッセイが、Twitterで話題を集めている。


この漫画を描いたのは、「発達障害グレーゾーン」の特性を持つクロミツさん(@kuromitsu1510)。「甘え」「怠慢」と世間から疎まれる“生きづらさ”を描いた作品『灰低 生きづらい+グレーゾーン』や、脳腫瘍に苦しむ父親の介護生活を描いた『電子書籍と親父の介護』を発表している漫画家だ。

今回紹介するのは、介護を通して家族に向き合う実話漫画『令和介護録270日』の第8話。慣れない介護生活を送り、ストレスがピークに達しているクロミツさんだったが、買い物を終えて帰宅すると、突然父親から「うるさい!出ていけ!」と罵声を浴びせられる。「何を言っているんだよ!?」と聞いても「お前はもういらない!」「この家から出ていけ!」となじられ、話が通じる気配がない。“メンタルが完全に折れてしまった”クロミツさんは、悔し涙を流しながら病院に電話をかけ、窮状を伝えるのだった。

しかし電話に出た医師から得られた情報は、父親の攻撃的な症状について「ハッキリとした原因はありません」というもの。さらに、その原因が「せん妄」という意識障害(高齢者に多く発症する意識精神障害)だとすると、強い薬を使用することによって症状が悪化する可能性があると知らされる。そのため、これ以上父親の攻撃性を悪化させないために、強い薬を使う予定だった二回目の入院治療はキャンセルになってしまう。

入院の話が取りやめになり、体力的にも精神的にもいよいよ追い詰められたクロミツさん。ベッドの上で今後の生活を想像するだけで動悸がとまらず、「このままだと親父より先にオレが死んでしまう…!!」とまで考えるのだった。そんなとき、弟から一本の電話がかかってきて――。

真剣に向き合えば向き合うほど、肉体的にも心理的にも負担が増えてしまいがちな家族による介護問題。クロミツさんと父親の関係は、決して他人ごとではないはずだ。

画像提供:クロミツ(@kuromitsu1510)

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