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松本穂香、最新作で歌とギターに初挑戦「クランクイン直前に必死に練習」

  • 2021年11月19日
  • Walkerplus

「神童」「マエストロ!」のさそうあきらが、音楽をテーマに描いた人気コミック「ミュジコフィリア」が映画化。京都を舞台に“ミュジコフィリア=音楽に情熱を注ぐ者たち”が奏でる青春群像劇となる本作で、井之脇海演じる主人公の漆原朔に思いを寄せるヒロイン・浪花凪を演じた松本穂香。撮影秘話や劇中で披露した歌唱シーン、さらに、大好きだと公言するホラー映画について語ってもらった。

■京都の大文字山での撮影は「すごく風景に助けられて、お芝居にもいい影響を与えてくれた」
――本作の出演が決まった時はどのような心境でしたか?

【松本穂香】主演の井之脇(海)さんとは連続テレビ小説「ひよっこ」でご一緒したのですが、その時は同じシーンがなかったので、今回ガッツリ共演できると知ってうれしかったです。役柄に関しては、私も凪と同じく関西出身なので、ナチュラルに演じることができそうだなと思いました。ただ、歌唱シーンやギターを弾くシーンは初挑戦だったので、しっかり練習してから挑まなくてはという気持ちになったのを覚えています。

――関西弁でのお芝居はいかがでしたか?

【松本穂香】もともと関西弁を話していたこともあって、すんなり言葉が出てくるというか、標準語に比べて感情を表現しやすいというのはありました。あと、関西弁に限らずですが、方言があるだけでキャラクターの個性が出ますし、方言がお芝居を助けてくれるような感覚もあります。

――京都でオールロケ撮影をされたそうですが、大阪府出身の松本さんにとって京都はどんな場所なのでしょうか?

【松本穂香】遠足で行ったこともありますし、地元からフラッと行ける距離にあるのでとても身近な場所です。撮影期間中(2020年11月)はお休みの日に地元の友達に会うことができたので、関西で撮影するのは楽しいなと思いました(笑)。

――ロケで印象に残った場所を教えていただけますか?

【松本穂香】スタッフのみなさんと一緒に、朝から大文字山に登って撮影したことがすごく印象に残っています。一度登ったら撮影が終わるまで降りられないですし、お手洗いがなかったりして大変なこともあったのですが、すごく風景に助けられて、お芝居にもいい影響を与えてくれたような気がします。なかなかレアな経験だったので思い出深いです。

――歌うシーンとギターを弾くシーンは初挑戦だったと仰っていましたが、どのぐらい練習されてから撮影に挑まれたのでしょうか?

【松本穂香】ギターはクランクイン直前に必死に練習して(笑)、歌は発声など基本的なことや、曲に合った歌い方などを先生に教えていただきました。凪はピアノ科の生徒で、声楽科の生徒のように上手に歌を歌えなくても大丈夫ということだったので、そこはすごく助かりました。ただ、生徒たちが奏でる現代音楽に合わせて凪が歌い踊る発表会のシーンでは、最初“踊りながら感情を表現して欲しい”とリクエストをいただいて、さすがにそれは難しいなと感じたんです。

それで監督に相談しながら自由に演じたのですが、とても変わったおもしろいシーンになっているので、ぜひ楽しんでいただきたいです。

――松本さんが歌う主題歌の「小石のうた」もすごく素敵な曲ですが、レコーディングはいかがでしたか?

【松本穂香】作詞・作曲を手掛けた日食なつこさんがレコーディングに立ち会ってくださったのですが、「『小石のうた』は凪の歌なので、松本さんの思う通り自由に歌ってください」と仰ってくれたんです。おかげでプレッシャーを感じることなく歌えたので、すごくありがたかったです。

■切ない曲を聴いて気分が落ち込むのは「ストレスが溜まっている時」
――山崎育三郎さん演じる大成は譜面どおりに演奏してほしいタイプで、川添野愛さん演じるバイオリニストの小夜が自分の解釈でアレンジを加えて演奏したことを、大成が注意するシーンがありました。それを見ていて、なんとなく譜面と台本は似ているところがあるのではないかなと思ったのですが。

【松本穂香】確かに、似ているところはあるかもしれないです。お芝居にも役者が自分の解釈で台詞を変えるアドリブがあったりしますし、それを得意とする人、不得意な人、相手にされたら嫌だと思う人それぞれです。ただ、お芝居は言ってしまえば正解がないというか、例えば“怒りの表現”は人によってさまざまで、どんな風に演じてもいいと思っていて、だからおもしろいというのはありますね。個人的に、自由に解釈して演奏する小夜のシーンは好きでした。

――撮影期間中は、演じる役に合った音楽や作品の世界観に合わせたプレイリストを作って聴くという役者さんもいますが、松本さんは本作の撮影期間中に何か決まった音楽は聴いていましたか?

【松本穂香】私は特に決まった音楽は聴いてなかったです。少し話がズレますが、楽しい曲を聴いていて途中で止めてしまった時は、“自分はいましんどいんだな”とか、切ない曲を聴いていてどんどん気分が落ち込んでしまう時は、“ストレスが溜まっているんだな”とか、音楽を聴くことで自分の精神状態がわかるのが不思議だなと思って。だから悲しい時はとことん悲しい曲を聴いて気分がスッキリするまで浸ります。デトックス効果なのかスッキリするんです(笑)。

――わかります!泣きたい時に泣ける曲を聴いて涙を流すとスッキリしますよね(笑)。ちなみに気分を上げたい時にはどんな音楽を聴きますか?

【松本穂香】そういう時は無理に気分を上げようとはしないというか、気分を上げたいと思わないんです。例えば、落ち込んでいる時に明るい役を演じなければいけない時は、お仕事なので気持ちを切り替えることができますし、プライベートだったら辛い時は自然と気分が回復するのを待つようにしています。

――普段はどんな音楽を聴かれますか?

【松本穂香】最近はindigo la Endさんの切ない系の曲をよく聴いています。部屋でひとりゆっくりしながら聴くと浸れるのでおすすめです。

■ホラー映画は「ポカーンと何も考えずに観られるから好き」
――松本さんは意外にもホラー映画がお好きとか。某インタビュー記事ではパスカル・ロジェ監督の『ゴーストランドの惨劇』をご覧になったとお話しされていて驚きました。私はこの映画が割と好きなのですが、周りで観ている人があまりいなくて(笑)。

【松本穂香】確かに観ている人は少ないかもしれません(笑)。私はよく新宿武蔵野館に行くのですが、『ゴーストランドの惨劇』の公開当時、たまたま武蔵野館に貼られていたポスターに惹かれて観たんです。実は最近、配信でも観たのですが、やっぱりおもしろかったです(笑)。

――配信でもご覧になったのですね(笑)。パスカル・ロジェ監督の『マーターズ』はご覧になりました?

【松本穂香】まだ観てないんです…おもしろいですか?

――ちょっと変わったホラー映画ですがおすすめです!

【松本穂香】絶対に観ます!ホラー映画って、よっぽど後味が悪い終わり方じゃない限り、観たあとに内容を忘れてしまったりするんですよね。たぶんポカーンと何も考えずに観られるから好きなのかもしれません(笑)。

――最近ご覧になったホラー映画を教えていただけますか?

【松本穂香】『蝋人形の館』というのを観ました。人間が生きたまま蝋人形にされるだけの話なのですが、なかなか斬新でした(笑)。ホラーは時々コメディみたいに笑えるシーンがあって、「そんなことあるか〜い!」とツッコミながら観るのが楽しかったりしませんか?

――わかります!だいたいどのホラーも笑える要素はありますよね。『ミッドサマー』も笑えるシーンが何カ所かありましたし。

【松本穂香】そうなんですよね。こないだもNetflixで『スレンダーマン 奴を見たら、終わり』を観たのですが、登場人物の高校生たちが割と簡単にスレンダーマンの呪いにかかっていて笑ってしまいました(笑)。“3度のベルとともに長身の怪人スレンダーマンが現れ、連れ去られてしまう”という都市伝説を描いたホラー映画なのですが、お暇な時にでも観てください(笑)。

取材・文=奥村百恵

◆スタイリスト:李靖華
◆ヘアメイク:尾曲いずみ(STORM)

衣装=トップス、スカート(Y's)、ネックレス、透かしリング、リング(ombre bijoux) 、その他スタイリスト私物

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