
最近、SNSなどで話題になっている、かんじもん(@kanjimon_)をご存知だろうか?倉垣英男氏とクリエイターのスメリー氏が共同で制作している、漢字をモチーフにしたキャラクターだ。
2019年には東宝とAlphaBoatが共同運営するオーディションプロジェクトで入賞。さらに受賞後は、ニューヨーク最大のアニメコンベンション「Anime NYC」 で「KANJIMON」のプレゼンを行うなど、日本を飛び越えて世界で活躍している。そんな大躍進を遂げている「かんじもん」の生みの親の1人、倉垣英男さんに話を伺った。
――漢字をモチーフにした「かんじもん」はどのようなきっかけで生まれたのでしょうか?
そもそもの「かんじもん」誕生のきっかけは、5年前にあります。自分たちの名前の漢字を顔にしてみたところ、とても可愛いキャラクターになったんです。そこで、たくさんの種類の漢字をキャラクター化してみようと思ったことがきっかけでした。
――当初はイラストだった「かんじもん」が、4コマ漫画になったきっかけも教えてください。また、いつから漫画制作を始められたのでしょうか?
初めは小学校1年生で習う漢字80字をイラスト化し、その後に各漢字の書き順・読み・英語・意味、を表現したショートムービーをInstagramとYouTubeに投稿していました。
それからしばらくして1コマ漫画をスタートし、昨年の5月からは「かんじもん4コマ漫画(当初は6コマ)」の投稿を始めることに。4コマ漫画制作のきっかけは、各キャラクターにそれぞれ個性を持たせ、コミュニケーションを取ることにより、「キャラに命を吹き込み、見てくださる方により愛着を持ってもらいたい!」という思いからでした。
――「かんじもん」は国内の各種メディアにて紹介されているようですが、国外のイギリスのデザイン雑誌でも特集が組まれたと聞きました。「漢字」という日本の言語をモチーフとしたキャラクターは、英語圏のイギリスではどのような形で取り上げられたのでしょうか?
イギリスで偶然「KANJIMON」のInstagramを見た「EAT DRINK LOVE ITALIAN」(英国で20年の歴史を持つデザイン雑誌)の編集長から、「誰もが簡単に楽しく学べる画期的なアイデアだ」と評価をいただき、 カラー6ページで取り上げてもらいました。イギリス人から見て「日本の豊かな歴史と文化が魅了的である」「東京オリンピックの開催が決定し世界から関心が高まるだろう」という思いが、背景にあったと聞いています。
――小学校でのワークショップの取り組みもされているようですが、どのような内容なのですか?
学校の「読み聞かせの時間」を活用したワークショップです。iPadを使って教室のプロジェクターに接続して行っています。漢字を「覚えなければならない面倒な文字」と思う子もいると思いますが、ちょっと違った視点で見ることで、漢字に親しみを感じてもらえればいいなと思って始めました。低学年にはクイズ形式、高学年には漫談など、年代によって、より興味を持ってもらえるような内容に工夫しています。
――「かんじもん」4コマ漫画を公式Twitterに投稿されていますが、どのくらいのペースで新作が生み出されて、投稿されているのでしょうか?
現在、毎週4作品(月・水・金・土の夜)をアップしています。10月6日時点で、第300話を投稿しています。
SNSでは、日本だけでなく海外からのフォロワーも多いという。そんな人気者「かんじもん」がウォーカープラスで11月から連載スタート決定!どうぞお楽しみに♪
取材協力:かんじもん.kanjimon.(@kanjimon_)