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「傘の持ち方が危ない人」もかわいくぶった切り!2匹の猫が主役の勧善懲悪&ほのぼの漫画が話題

  • 2021年8月24日
  • Walkerplus

「SNS海水浴場」など、皮肉を込めた風刺イラストがSNSで注目を集めているイラストレーター・うのきさん(@UNOKINOKI)。以前ウォーカープラスで紹介した際は、大反響を呼んだ。

そんなうのきさんがInstagramに投稿しているのが、双子の猫のおかしな日常を描く漫画「まるとしっぽ」(@maruandshippo)。ほんわりとしたタッチながらも、日常のあるあるや少し毒っけのある話など、思わずクスリと笑ってしまう内容だ。

今回はうのきさんイチオシのストーリーを紹介すると共に、「まるとしっぽ」の誕生秘話を聞いた。

■Instagramで話題の猫!「まるとしっぽ」って?
「まるとしっぽ」は、丸いしっぽを持つ無表情でずる賢い「まる」と長いしっぽを持つ表情豊かで優しい「しっぽ」の双子の猫と、愉快な仲間たちが繰り広げる5コマ漫画。

ほっこり系ストーリーから時には私たちの社会でも起こるような勧善懲悪的な話まで、「まるとしっぽ」が扱うテーマはさまざま。うのきさんは「まるとしっぽをよく観察し、実際に彼らがしそうな行動を描くように意識しています」と話す。

「まるとしっぽの普段の生活の一部をのぞかせてもらい、それを絵に起こしている感覚で描いています。『まるとしっぽ』というキャラクターは生きています。キャラクターを無理矢理動かそうとするとキャラクターが死んでしまいます。なので、キャラクターがしなさそうな行動は描かないよう心がけています」

■モデルは近所の野良猫!猫たちの暮らしを観察して生まれた「まるとしっぽ」
2015年より1日3回、毎日“落書き”を描いてはInstagramに投稿する日々を続けていたうのきさん。その中で2匹の猫がいたずらをする絵が人気になったそうだ。それが後の「まるとしっぽ」だが、近所の野良猫の生活を観察して生まれたという。

「普段から、野良猫がいると観察したり写真を撮ったりするのですが、その中で『この子たちはどうやって生活してるんだろう?』と考えるようになりました。そんなふとした疑問から、実は人間を利用してご飯をゲットしていたり、いたずらをしてからかっていたりして…?と、勝手な妄想がふくらみ、それが後々の『まるとしっぽ』につながっているような気がします」

当初、2匹の猫には名前や設定も決められていなかったそうだが、描き続けるうちにフォロワーのコメントから名前や性格が決まったりしていったそうだ。うのきさんは「フォロワーさんたちと一緒に作り上げた感覚でした」と当時を振り返る。

■世界中で人気!言葉がなくても伝わるメッセージ
そんな「まるとしっぽ」は、日本だけでなく海外からも大人気。台湾では「小圓和小尾」の名前で愛されており、2020年には台湾で行われた台北国際コミック・アニメフェスティバル「台北国際動漫節」に参加。たくさんのファンが訪れ、「まるとしっぽ」ブースは大盛況となった。

「ストーリーやテーマが誰にでも理解できるものであることに加え、“言葉を使わない漫画”だからではないでしょうか」と、うのきさんはその理由を教えてくれた。

「漫画を描くうえで、どうしても言葉の壁はつきものです。ですが、『まるとしっぽ』はキャラクターのアクションやリアクションで見せる内容なので、海外の方にも見ていただけているのではないかと思います」

■「まるとしっぽ」が目指す未来は?
2021年で5周年を迎える「まるとしっぽ」。落書きから始まったこの漫画は、今やたくさんの人々に愛されている。うのきさんは今後、「もっと『まるとしっぽ』のおもしろさを追求し、国を超えてたくさんの人に知ってもらえるようがんばりたいです」と話す。

「漫画の知識も技術もないなかで描いていたので、納得できるものが全然できなくて正直苦しかったのですが、今年に入ってようやく『楽しい』と思えるようになりました。この感覚を忘れず、自分がおもしろいと思うもの、『まるとしっぽ』のいいところを最大限に表現できるようにしたいと思っています。そしていずれは、テレビで1分アニメとか、カプセルトイやフィギュアにしてみたいです!」

これからも「まる」と「しっぽ」は、のほほんと日常を過ごしながらもエネルギッシュに、世界中の人々に癒やしを与えてくれるだろう。これからも2匹の猫たちの生活から目が離せない!

取材・文=福井求

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