2025/05/10 14:02 ウェザーニュース
今日10日(土)は西日本や北陸で天気が回復し、雲が薄くなって「ハロ」が現れています。富山県では「環水平アーク」も見られました。
ただ、北陸では夕方以降に再び雨の降る可能性があります。空模様の変化に注意が必要です。
「ハロ」は、上空の高いところに太陽が透けて見えるくらいの薄い雲が広がっているときに、太陽の周りにボンヤリと見えるリング状の明るい部分のことを指します。暈(かさ)や日暈(ひがさ)とも呼ばれる虹色現象です。
通常の虹とは違い、上空の薄雲を構成する氷の粒によって太陽光が内側に曲げられ、光の強い部分が環状に見られます。
「環水平アーク」は、太陽の中心から下方46度前後の空の低い所に出現します。水平に長く伸びる虹の帯となることから環水平アークと呼ばれ、太陽高度が68度前後の時に最もはっきり現れます。太陽高度が高い4月上旬から9月上旬にかけての昼前後が見えやすい時間帯です。
西日本や北陸は、朝までは前線に伴う厚い雲が優勢でした。ただ、前線が離れるにつれて雲が薄くなってきたため、ハロやアークが現れたとみられます。この後は西日本ほど薄い雲も取れて、青空の地域が拡大していきそうです。
北陸は、夕方以降はシアライン(風の流れが変化する境界線)の影響で再び雨の降る可能性があります。ハロが見えなくなって濃いグレー色の雲が増えてきたら、急な雨に注意してください。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)