岡山県岡山市の林原美術館で、企画展「匠の技・百花繚乱―細部に宿る日本の美―」が3月28日(日)まで開催中。
“神は細部に宿る”といわれるように、全体の造形美だけでなく、細かい部分にまで念入りに技が行き届いている日本の美術品は、国内にとどまらず世界の人々をも魅了する。本展では、細部までこだわり抜かれた「日本の美」を三部構成で紹介する。
第一部「伝統工芸の粋」では、金工、木工、漆芸、染織といった日本の伝統工芸の粋が込められた甲冑や印籠を展覧。初代岡山藩主池田光政が幼少時に所有していた拵(こしらえ)をはじめとした池田家伝来の拵11口を初公開する。
第二部「五金と技法」では、「五金」と呼ばれる黒(鉄)白(銀)赤(銅)黄(金)青(錫)と、それを掛け合わせた合金を駆使して作られた金工作品を展示。日本刀や兜、鎧や釜など、各金属素材から作られた工芸品を、彫金と色上げ技法と共に紹介する。
第三部「画題の広がり」では、代表的な風景である富士山をはじめ、鶴や虎などの縁起物動物、古今和歌集や俳句の世界観など、さまざまな画題をもとに製作された刀装具を書画や置物とともに展覧する。
「匠の技・百花繚乱―細部に宿る日本の美―」で、眼の届きにくいところまで丁寧な仕事を施す職人の心意気と精緻な匠の技を堪能しよう。
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