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【コロナ対策情報付き】大本山永平寺の見どころを紹介!230枚の日本画が飾られる傘松閣は必見

  • 2020年11月10日
  • Walkerplus

大本山永平寺の見どころからグルメ・お土産まで、おでかけ前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やイベント、施設等は休止・中止または内容変更になっている場合があります。ご注意ください)

■大本山永平寺ってどんなところ?全国から修行僧が集まる日本で指折りの修行寺
福井県吉田郡永平寺町にある大本山永平寺は、1244年(寛元2年)に道元禅師により開かれた日本曹洞宗の第一道場で、出家参禅の道場。現在も約150人の雲水(うんすい)と呼ばれる修行僧が、坐禅、勤行、行粥、作務などの厳しい修行に励んでいる。七堂伽藍(しちどうがらん)や傘松閣(さんしょうかく)をはじめとする70を超える建造物は、フランスの人気旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で二つ星を獲得したこともあり、国内外を問わず人気が高い。

■【見どころ1】坐禅をしている姿をたとえている「七堂伽藍」
大本山永平寺の見どころといえば「七堂伽藍」だが、伽藍とは、僧侶が集まり修行をする静かで清らかな場所、すなわち、寺のことを指している。そして、多くの僧侶が集まり修行をしていくのに欠かせない7つの建物「山門、仏殿、法堂、僧堂、庫院、浴室、東司」のことを七堂伽藍という。

それぞれの役割としては、山門は修行僧が正式に入門するために通る玄関、仏殿は御本尊であるお釈迦様をはじめとする多くの仏様がまつられている建物、法堂は朝のお勤めなど各種法要が行われる建物、僧堂は修行僧が坐禅や食事をしたり修行生活の多くの時間を過ごす建物、庫院は食事を作ったり寺院運営している建物、浴室は風呂、東司はトイレだ。

そして、その七堂伽藍の配置は坐禅をしている人の姿を表しており、頭にあたる建物が法堂、心臓部分が仏殿、腰骨が山門、右膝が東司、左膝が浴室、両腕が僧堂と庫院だ。なお、僧堂、浴室、東司は三黙道場と言われていて、見学者も私語が禁止されているので拝観時には注意しよう。

吉祥閣では、雲水さんたちが実際に行っている坐禅や写経などの修行体験をすることができる。坐禅が体験できるのは午前の部10時と、午後の部13時30分、15時30分の3回。料金は拝観料とは別に恩金(税込み500円)が必要(※新型コロナウイルス感染症対策のため、坐禅体験以外は休止中。人数により禅堂以外を使用する場合あり)。

■【見どころ2】天井に飾られた230枚の日本画が圧巻の傘松閣
傘松閣は1階が参拝者の控室や研修・宿泊のための部屋で、2階が156畳敷きの大広間となっている。その2階の大広間の天井に、昭和初期の画家144人の日本画230枚がはめ込まれていることから、別名「絵天井の間」と呼ばれる。
これらの絵のほとんどが花鳥風月を表しているなかで、夫婦円満の2匹の白い鯉、天まで昇るおめでたい絵柄の黒い鯉、口を開けている青い唐獅子、口を閉じている白い唐獅子、栗鼠(リス)の絵がある。この5枚の絵を見つけて祈りを捧げると願いがかなうといわれているので、傘松閣を見学する際は探し出して願い事をしよう。

■【イベント】燈籠による幻想的な空間を味わおう!
毎年8月下旬に行われる「永平寺大燈籠ながし」は、約150人の雲水さんによる供養が行われるなか、約1万基の燈籠が九頭竜川に流される行事。光の帯が作る川面の光景は荘厳かつ幻想的だ。

年間行事としてはほかに、5月にはなまつり・稚児行列、9月に御征忌・秋彼岸、大晦日に除夜の鐘などが行われている。

■【回り方】おすすめ拝観順路
おすすめの拝観順路は、吉祥閣、傘松閣、東司、僧堂、仏殿、承陽殿、法堂、大庫院、大すりこぎ棒、浴室、山門、瑠璃聖宝閣、唐門、玲瓏の滝と寂光苑という回り方だ。ゆっくりでも1時間ほどで見ることができるが、大本山永平寺は階段が多いので、休憩をはさみながら拝観しよう。

基本的に雲水さんは修行中なので、拝観中に話しかけてはいけないが、拝観順路で最初に通る吉祥閣の広間では雲水さんが大本山永平寺の解説をしてくれるので、ぜひ声を掛けてみよう。もっとも、行事によっては広間に雲水さんがいないこともあるので、ご注意を。

■【グルメ】永平寺のご当地グルメを堪能!
食事は京福バス永平寺ライナー永平寺のバス停から20メートルのところに位置する「永平寺そば亭 一休」の、挽きぐるみで色が黒く、太麺が特徴のご当地そばの「永平寺そば」(税込1800円) がおすすめ。また、大本山永平寺に長く受け継がれてきた精進料理のひとつ、胡麻豆腐もご当地グルメとして有名で、周辺の食事処で提供している。ちなみに冷やした胡麻豆腐に味噌だれを付けて食すのが永平寺流だ。

■【お土産】寺ならではのお土産を手に入れよう!
大本山永平寺を訪れた際には、道元禅師をまつる廟である承陽殿の御朱印(税込み300円)と唐門が描かれている永平寺のオリジナル御朱印手帳(税込1500円)をぜひ手に入れよう。御朱印手帳のサイズは18センチ×12センチの大判タイプになっている。ほかにも、お守りや数珠、御朱印帳袋などがそろっているのでチェックを。

■【混雑情報】いつでもゆっくり落ち着いて過ごせる境内
GW(ゴールデンウィーク)や紅葉の時期である10月下旬〜11月上旬は混雑する傾向にあるが、境内は広々としているので人が多くても特に窮屈さを感じずに回ることができる。ただし、駐車場や道路の混雑が予想されるので、事前に周辺情報を調べておくとベターだ。

■【アクセス】拝観料と所要時間もチェック
電車を使う場合は、えちぜん鉄道勝山永平寺線永平寺口駅から、京福バスの永平寺門前行または永平寺行に乗り約10分。もしくは、福井駅から永平寺門前への直行バス・特急永平寺ライナー(京福ライナー)で約30分。車で行く場合は、中部縦貫自動車道永平寺参道ICから約10分。専用駐車場はないので、永平寺半杓橋すぐ近くのコインパーキングに駐車しよう。

拝観料は、大人500円、小・中学生200円、障害のある方は手帳提示にて200円、未就学者は無料であり、座禅の体験には別途500円必要。新型コロナウイルスの影響で坐禅以外の体験は休止中(※すべて税込み)。

■【新型コロナウイルス感染予防対策】
・参拝の際はマスクを着用し、咳エチケットの心掛けに協力をお願いします。
・通用門入り口に手を洗うための手水舎(ちょうずしゃ)を設置しています。
・入口で手指消毒とサーモカメラによる検温を実施しています。
・総受処や拝請係、御朱印処等の各カウンターに飛散防止用の透明カーテンを設置しています。
・行列ができやすい箇所にはソーシャルディスタンスの励行を目的に足元に目印を貼っています。
・密になっての受付けや列に並ぶことは極力お控えください。
・密になりやすい部屋は人数制限を行っています。
・手すりや椅子など参拝者が使用された箇所は、毎日除菌清掃をしています。

※取材・文=邉見椋

<施設情報>
住所:福井県吉田郡永平寺町志比5-15
アクセス:【電車】えちぜん鉄道勝山永平寺線永平寺口駅から、京福バスの永平寺門前行または永平寺行に乗り約10分。もしくは、福井駅から永平寺門前への直行バス・特急永平寺ライナー(京福ライナー)で約30分【車】中部縦貫自動車道永平寺参道ICから約10分
営業時間:総受処受付 8:30~16:30
定休日:なし
駐車場:永平寺半杓橋近くのコインパーキングを利用
料金:拝観料 大人500円、小・中学生200円、障がい者手帳を提示で200円、未就学児無料。体験は別途

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年10月時点の情報です。

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