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新聞×AR花火がSNSで大反響!ニューノーマル時代の花火大会「実験 ARおうち花火大会」へ込めた思い

  • 2020年8月22日
  • Walkerplus

長野県の地元新聞社である「信濃毎日新聞社」が朝刊紙面にて掲載した企画「実験 ARおうち花火大会」が、SNSを中心に大きな話題を集めている。この夏、長野県内の多くの花火大会が中止になったことを受け、「諏訪湖祭湖上花火大会」の開催予定日であった8月15日に合わせて同企画を実施。とある読者が、実際に「AR花火」を体験する様子をTwitterへ投稿したところ、9万を超える「いいね」が寄せられるなど、長野県内はもちろん、全国や海外からも感動と称賛の声が数多く上がった。今回は、同企画を展開した「信濃毎日新聞」の担当者に話を聞いた。

新聞紙面とスマートフォンを使用して、自宅で「AR花火」の打ち上げを楽しむことができる「実験 ARおうち花火大会」。使い方は簡単で、まずは8月15日発行の朝刊に掲載された、諏訪湖の風景写真を壁に貼り、QRコードを読み込む。その後、スマートフォンを新聞に向けると、スマートフォンの画面に映った新聞紙面の諏訪湖上に、鮮やかな花火が次々と打ち上がるという仕組みだ。

「帰省や旅行だけでなく、日常のささやかな楽しみなど、多くの人々がさまざまなことに我慢をしているかと思います。今までの当たり前がなくなってしまった生活の中で、あらためてその価値を実感したものがたくさんあるでしょう。夏の風物詩である花火大会もその一つで、新聞社として、紙面を通じて読者に花火大会を届けられないかと考えました」と話すのは、「信濃毎日新聞」の滝沢伸也さん。中止となってしまった花火大会の代わりではなく、新しい生活様式や働き方が求められる、“ニューノーマル時代”における新たな楽しみ方として、「実験AR おうち花火大会」を企画したという。

また、花火は古くから、神様への感謝とさまざまな願いや祈りを込めて、祭りなどで奉納されてきたものと言われている。今年は、新型コロナウイルスの終息祈願や、医療関係者への応援の気持ちを託した花火の打ち上げも多く、「花火は娯楽であるだけでなく、人々に前を向いて歩く力を与えてくれる存在だと信じています」と滝沢さんは話す。

「何気ない日常の尊さに想いを馳せる時間にしてほしい」「この紙面が多くの方にとって、前を向くきっかけになれば」との願いを込めて、新聞紙面には美しい諏訪湖の夕景と共に、「離れることで、見えたもの。」というキャッチコピーを添えた。

そんな「信濃毎日新聞社」の熱意が人々へ届き、8月15日の朝、SNS上には同社の予想を遥かに超える反響が。実際に「実験AR おうち花火大会」を楽しむ様子が数多く投稿され、「今年は花火大会がみんな中止になってしまって悲しいけど、ARで花火が見れてうれしい」「素敵な企画をありがとうございました」といったコメントが相次いで寄せられた。

「SNSとの相性が良いのではと考えておりましたが、ここまでの反響は全く予想をしていませんでした」と滝沢さん。中には、「長野県外に住んでいるが、SNSを見て長野の実家や親せきに連絡をした」「帰省できない中でも、長野の夏やお盆を感じられた」などの投稿もあり、「新聞紙面・SNSを通じて、離れた土地にいても同じ時間を共有できるようなきっかけを作ることができ、うれしく思います」と滝沢さんは続けた。

手元に新聞がないという人も、公式サイトにアクセスすれば「実験AR おうち花火大会」の体験が可能。スクリーンに表示された画像をスマートフォンで読み込むことで、長野県が全国に誇る「諏訪湖祭湖上花火大会」の名物花火、「Kiss of Fire」への「オマージュAR花火」を堪能できるという。これまでの日常が一変し、“ニューノーマル時代”が到来しつつある今、「AR花火」という新たな花火の楽しみ方に今後も注目だ。


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