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乃木坂46与田祐希、バット振り回す美少女役「“申し訳ない”という感情は捨てた」

  • 2020年8月5日
  • Walkerplus

乃木坂46のメンバーとして活躍中の与田祐希が、ダイビングサークルを舞台にした人気マンガを原作にした映画『ぐらんぶる』(8月7日(金)公開)で映画デビューを果たした。『ヒロイン失格』を手がけた英勉監督がメガホンをとった本作で、竜星涼演じる主人公・北原伊織のいとこであるヒロイン・古手川千紗を演じた与田。バットを振り回しメンチを切る“クーデレ”美少女役に挑んで感じたことや撮影秘話、今後挑戦してみたい役柄などを聞いた。

■“恥ずかしい”“申し訳ない”という感情は一切捨てて、思い切り演じた

――本作のオファーを受けたときの心境をお聞かせください。

【与田祐希】 自分が映画に出演するということが全く想像つかなかったですし、最初は『ぐらんぶる』の世界観に入り込めるのか不安でした。でも、「お声をかけていただいたならばがんばらなきゃ、全力でやるしかない!」という気持ちでオファーを受けさせて頂きました。

――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

【与田祐希】 英監督やスタッフの方々、そして共演者のみなさんが本当に優しくしてくださって、和気あいあいとしたアットホームな雰囲気の現場でした。毎日が刺激的で学ぶことも沢山あって、充実した日々を過ごせていたと思います。

――千紗は相手に媚びることなく物事をハッキリ言うクールな女の子ですが、演じるうえで難しかったシーンを教えていただけますか。

【与田祐希】 難しいことだらけでしたけど、中でも踏んづけたり殴ったりと人を攻撃するようなシーンはすごく苦戦しました(苦笑)。役作りの段階では、原作の漫画を読んでどう演じるかイメージして、現場では共演者の方々や監督に助けてもらいながらいろいろなバージョンを試させていただきました。その中で一番やりやすかったバージョンを本番で採用する、という流れでしたね。監督から「千紗として自由に動いてみて」と言われることもあったので、彼女の心情を汲み取りながら思うままにお芝居することで、なんとか形になっていたのではないかと思います。

――千紗を演じるうえで大事にしたことは?

【与田祐希】 やはりお芝居に対して“恥ずかしい”とか“演技経験の浅い私が演じるのは申し訳ない”という気持ちが最初はあったんですけど、そのようなメンタルで参加したら関わったすべての人や作品自体に迷惑をかけてしまうと途中で気付いたんですね。なのでネガティブな感情は一切捨てて、役を思い切り演じることを大事にしていました。

■千紗との共通点は「海が大好きなところ」

――千紗とご自身との共通点はありましたか?

【与田祐希】 私は福岡県志賀島出身なんですけど、夏になると実家の近くの海に入ってよく遊んでいたので、海が大好きなところは千紗と似ていると思います。

――海と言えば、ダイビングのライセンスは本作の出演が決まる前に取得済みだったそうですが、ダイビングシーンの撮影で印象に残っていることがあれば教えて頂けますか。

【与田祐希】 (撮影の)2年くらい前に番組の企画でライセンスを取得していたんですけど、それ以来全く潜ってなかったので、今回の撮影で久しぶりにダイビングをやりました。そしたら海の中でうまく立つことができなくて…“あれ? どうだったかな?”って(笑)。でも、すぐに感覚を取り戻して海の中を泳いでいるうちに、「水中で息ができるって夢みたいだな」と改めて感動したんです。見たことのないような世界が見られるのはダイビングの魅力だなと思います。

――ちなみに、海を舞台にした映画でお好きな作品はありますか?

【与田祐希】 小さい頃におじいちゃんとおばあちゃんと一緒に映画館で観た『ファインディング・ニモ』は思い出深い作品です。当時はまだ幼かったので、大きなサメがスクリーンに映った瞬間に、本当に飛び出てくると思ったのか、一番後ろの席までダッシュしたらしいです(笑)。


■裸に近い状態の男性キャスト陣にも「だんだんと目が慣れました」

――とてもかわいらしいエピソードでほっこりしました(笑)。本作の話に戻りますが、ほぼ裸に近い状態の男性キャスト陣を現場で目にしてどう思われましたか?

【与田祐希】 最初はやっぱりソワソワというか、刺激が強いなと思いました。ところが、恐ろしいことにだんだん目が慣れてくるんです(笑)。みなさん当たり前のようにほぼ裸に近い状態で現場にいらしたので、撮影が進むうちになんの違和感も感じなくなっている自分がいました。早朝5時に現場入りした日は眠かったりするんですけど、裸の人たちが筋トレしている姿を目にした瞬間に一気に目が覚めるっていう(笑)。

――(笑)。普段は「乃木坂46」という全員女の子のグループで活動されていますが、本作を通して“男同士の友情っていいな”“男の子っていいな”と思ったことがあれば教えていただけますか。

【与田祐希】 女の子は仲間とスッポンポンで海辺を走り回ったりできないので、単純に男の子は裸の付き合いができていいなと思いました(笑)。みんなで解放感を感じながら“何も恐くないぜ!”みたいな、そういう全部さらけ出せるノリって楽しそうだなって羨ましかったです。

――与田さんの夏の青春エピソードを教えていただけますか。

【与田祐希】 乃木坂46に入ってからは、全国ツアーを回ったのが“夏が来た!”と感じられる青春の思い出ですね。加入前の中学生の頃は部活ばかりしていて、真っ黒に日焼けしていました。その時はキツかったけど、いまとなっては良い思い出だなって。

――与田さんは“こんなサークルに入ってみたい”という願望はありますか?

【与田祐希】 もし大学に通うとしたら、ピーカーブーみたいなサークルに体験入部してみたいです(笑)。“青春”を満喫できそうですし、「今しかできないことを全力で楽しんでいる」感じがして素敵だなと思います。

■“乃木坂46の与田祐希”のイメージとかけ離れたような役に挑戦してみたい

――撮影を振り返ってみて、お芝居の楽しさをどんなところに感じましたか?

【与田祐希】 自分とは全く違うキャラクターの考え方や行動を、自分のものとして表現できるのって奥深くて楽しいなと感じました。その反面、“難しい”と実感する場面も多かったです。気持ちを思うように表現できないのはすごくもどかしいので、今後はもっと(演技や表現方法を)追求していきたいです。

――お芝居以外でも思ったことを表現するのは苦手な方ですか?

【与田祐希】 私は昔からボーッと生きてきて(笑)、たまに“何も考えてないでしょ”と言われたりするんです。自分自身、感情をどう表現したらいいのか分からなくなったり、自分のことが分からなくなったりする瞬間もありました。でも、乃木坂46に入ってからは周りの人の考えや気持ちに触れる機会がたくさんあって、学ぶことができたので、お芝居以外でも豊かな感情表現ができるようになれたらいいなと思います。

――今後挑戦してみたい役柄はありますか?

【与田祐希】 “乃木坂46の与田祐希”のイメージとかけ離れたような役に挑戦したいです。サスペンスものの作品でものすっごく恐い役をやるとか。でも、理想は「どんな役でもハマるんだ」と思ってもらえることなので、少しでもそんな姿に近づけるようにがんばりたいです。

取材・文=奥村百恵

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