「ストレスを感じると、つい暴飲暴食をしてしまう」という方は多いのではないでしょうか。
国際薬膳調理師の筆者が、そんなストレスを感じた時にぴったりな「簡単薬膳サラダ」をご紹介します。スーパーにある食材のみで作りますので、思い立ったらすぐ作ることができますよ。
イライラしている時は身体に余分な熱がある証拠だと、薬膳のベースになっている中医学（中国伝統医学）では考えます。
身体も不調を感じず、気持ちにアップダウンがない時というのは生命エネルギーである「気（き）」の量が十分にあり、巡りがスムーズな時です。しかし、この気が足りなくなったりスムーズに巡らなくなってしまうと、気の巡りが一か所に停滞したところに熱がうまれ、その熱がイライラを引き起こしてしまうのです。
巡りが悪くなる原因はさまざまですが、そのなかでもストレスは大敵です。ストレスを感じると食やお酒で発散させるという方も多いと思いますが、油っこいものや辛い物、アルコールはさらに食欲を加速させてしまう場合があります。
ですので、食でストレスを発散させたい場合は、余分な熱をクールダウンさせてくれる「大根」「トマト」「セロリ」「レモン」「お豆腐」などの食材を摂り入れてみましょう。食べても食べてもお腹が空くという食欲を防ぐ効果が期待できますよ。
・大根 1/4本
・セロリ 2束
・塩 ひとつまみ
・のり
・レモン お好みの量
・鶏ガラスープの素 少々
・ごま油 大さじ1
・醤油 少々
（1）大根をスライサーで細かく切ります（スライサーがない場合は薄く、細長く切ります）。セロリは薄く斜めに切ります。
（2）セロリと大根をボウルに入れ、塩を入れてもみます。そこへAの材料を入れて混ぜ合わせます。
（3）のりを手でちぎって入れて、レモン汁をかけて完成です。
余分な熱をクールダウンさせる大根とセロリ、気の巡りを良くするレモンは、さらに気の巡りをスムーズにさせる組み合わせです。
薬膳は食材と食材の組み合わせがカギとなりますので、この3つは必ず組み合わせるようにしてくださいね。
何かとストレスがたまりやすい世の中ですが、ストレスケアの食材を味方につけて暴飲暴食を防ぎましょう。
（薬膳ライフバランスプランナー／国際薬膳調理師／コラムニスト 倉口 ゆうみ）
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