明日6日(火・振替休日)の夜から8日(木)にかけて、沖縄や九州から東海の広い範囲に黄砂が飛来する予想。雨が降る所もあるため、車の汚れなどに注意が必要です。
今日5日(月・こどもの日)午前10時の衛星画像では、中国大陸にうす茶色になっている所があり、黄砂が確認できます。このあと上空の風に乗って、日本付近に飛んでくるでしょう。洗濯物や車が汚れないよう対策が必要です。
明日6日(火・振替休日)の夜は、沖縄や九州の一部に黄砂が飛来する可能性があります。7日(水)は時間とともに黄砂が飛来するエリアは東へ広がり、午後9時には近畿や東海の一部でも黄砂が飛来するでしょう。先島諸島や奄美周辺では、やや濃い濃度の黄砂が予想されています。8日(木)は濃度が薄くなりますが、同じような所で黄砂が飛来する可能性があります。
6日(火・振替休日)は低気圧の影響で広い範囲で雨が降り、沖縄や九州から関東の太平洋側では雨脚が強まるでしょう。7日(水)の昼頃には雨がやみますが、黄砂が雨にまじる所もありそうです。黄砂は水分を含むと粘土状になるため、車についた場合は放置せず、早めに洗車すると良いでしょう。
黄砂とは、中国大陸奥地のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などで舞い上がった砂ぼこりが、飛んでくる現象です。
黄砂は、上空の強い風によって、遠く離れた日本へも飛んできます。黄砂が最も多く観測されるのは、春(3〜5月)で、時には空が黄褐色に煙ることもあります。また、黄砂は秋に飛んでくることもあります。日本で黄砂が観測される回数が多いのは西日本ですが、東日本や北日本など広い範囲で黄砂が飛ぶこともあるのです。
黄砂の影響は、量が少ないと遠くの景色がぼんやりかすむ程度ですが、黄砂の量が増えるにつれて車や洗濯物などが汚れてしまったり、小型航空機の運航に影響がでたりすることもあります。黄砂が予想される場合は注意が必要です。
黄砂の健康への影響を予防するには以下の3つのポイントがあります。
① 日頃から最新の情報をチェックし、黄砂の飛来予測を把握しましょう。
② 黄砂が飛来している時は、不要不急の外出を控えることで黄砂を吸い込んでしまう量を減らすことが期待できます。特に、高濃度の黄砂が飛来しているときには、屋外での長時間の激しい運動は避けるとよいでしょう。 呼吸器や循環器に疾患のある方、小児、高齢者の方などは、体調に応じて、より慎重に行動することが大切です。洗濯物や布団は、できるだけ室内に干しましょう。
③ 黄砂が飛来している時は、マスク(不織布マスク等)を着用することで、ある程度の予防効果が期待できます。マスクを着用する場合には顔の大きさに合ったものを選び、空気が漏れないようにしましょう。