日照時間が2時間に満たなければ日陰、3〜4時間で半日陰、15時以降は日照時間に含めない。
この基準だと、都心にはガーデニング向きの環境は少ないように思えます。
しかし、日陰であっても問題なく育つ植物がいくつもあります。
ガーデニングをやっている人なら、耐陰性の植物と言われて真っ先に思い浮かべる人も多いでしょう。
冬でも葉が枯れず、一日に一時間ほど日光に当たれば育つので、初心者にもおすすめです。
花は冬を超えた春に咲きますので、季節の変わり目を目で実感できますよ。
常緑のツル性植物で、春から初夏にかけて、青紫色の花が咲きます。
葉に黄色や白の斑の入る品種もあって、こちらは日陰でも美しさが色あせないのでおすすめです。
日光が少ないと花つきが悪くなりますが、斑入りの品種はもともと花つきが少ないので、葉を愛でると割りきってしまうのも一手です。
ガーデニングの素材としても、花よりも葉を使う方がメジャーかもしれません。
細長い葉がスマートな印象のキチジョウソウは、その楚々とした見た目とは裏腹にかなり頑健な植物です。
真夏の西日が厳しい場所以外なら大抵の場所で育ち、屋外の越冬もなんのその。
自生地域が日本の山林の中なので、耐陰性もばっちりです。
秋の半ばぐらいから紫色の花をたくさん咲かせます。
花が咲けば縁起がいいと言われていますが、咲かせるのが難しいわけでもないので、気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
日陰を好む植物は、日本で手に入るものだけでもかなりの数になります。
季節も問わないので、上手く探してやれば年中どんな立地でもガーデニングを楽しめますよ。
※トップ画像はPhoto by ビリさん@GreenSnap