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野菜別「葉面散布のコツ」を公開!

  • 2025年5月29日
  • NUKUMORE

野菜を育てるのに欠かせない、葉面散布(ようめんさんぷ)。葉っぱに薬剤や肥料などを直接散布する方法のことを言います。葉っぱから栄養を吸収させることが目的。ここでは、トマト、ピーマン、スイカなど野菜ごとのコツを解説します!

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野菜もいろいろ 散布方法もいろいろ

野菜ごとに、水の好き嫌いや、養水分を欲しがるタイミングの違いなど、個性があります。個性が異なるのは、それぞれの野菜が生まれ育った原産地の気候や土壌環境の違いによるものです。

ストチュウ水やスーパーストチュウ水を利用する際に、野菜の個性に合わせた葉面散布を行うと、効果がより発揮されます。
家庭菜園の人気野菜14種について葉面散布のコツをまとめました。畑での実践に活用してください。 32545660_m_1748324640

トウモロコシ

生育初期と受粉前後の散布がおいしい実を採る秘訣!

●トウモロコシは初期生育の良し悪しで勝負が決まる。発芽後から、7~10日おきのストチュウ水散布が有効。葉からポタポタ落ちた養水分を再吸収するのが得意。

●受粉前の散布によってよい花粉がつくられるので、葉の付け根にたまるくらいたっぷりと与えたい。受粉後も7~10日おきの定期散布でさらにサポートすると充実した実を収穫できる。

スイカ

栽培の前半戦で葉面散布を活用。実がついてからは与えない!

●スイカは乾燥地帯生まれで、日照りの夏に豊作になる。ただ、原産地では生育前半が雨季にあたるため、畑でも定植後からストチュウ水を7~10日おきに葉面散布して生育をサポートする。

●雨が降らなかったら散布する感覚でいい。

●雌花が咲く時期の散布は有効。受粉して実がついたあとは水が少ない方がいいので、葉面散布は控える。実の糖度が上がる。

トマト

夏の高温期に尻腐れ果が出たらカル酢入りストチュウ水を与える!

●高温期に根からのカルシウム吸収が妨げられ、尻腐れ果が出る。第3花房以降に出やすいので、カル酢入りストチュウ水を少量与えて葉からカルシウムを補給するとよい。

●5月~6月と9月以降は、乾燥地生まれのトマトには過ごしやすい時期。梅雨の間と梅雨明けの高温乾燥期にストチュウ水でサポート。7~10日に1回、夕方に少量を散布する。

ナス

水が好きなナスには定植後から水やり感覚でストチュウ水を散布!

●定植後から7~10日に1回、定期的に夕方たっぷりストチュウ水を散布。石ナスができにくくなり、ナスの食味が上がる。

●一般的に酢の300~1000倍希釈液を与えると、干ばつに強い遺伝子が活性化し、乾燥に耐える体質になることがわかっている。

●カル酢入りストチュウ水でカルシウムを与えると、ガク割れ果が出るのを防げる。

ピーマン

着果負担が大きく弱っているときにピンポイントで葉面散布する!

●乾燥地生まれのピーマンは葉が乾いている状態を好む。また、ナス科の中ではいちばん根が弱く、過湿状態が続くと根も葉も病気になりやすい野菜。

●長雨、7月~8月の高温期、実がたくさんついて樹に負担がかかっているときなど、ピーマンが弱っているときにストチュウ水でサポートする。夕方、7~10日おきに与える。

ジャガイモ

開花前後の葉面散布で収穫量が上がる!

●開花前後にジャガイモは水を多く必要とする。つぼみができ始める頃、夕方、ストチュウ水をサッと葉に与えると、収量が増える。

●ジャガイモは乾燥地帯生まれ。水が多いと腐りやすくなるため、定植~開花前、開花後~収穫までは、ストチュウ水の散布は不要。

●開花前後からテントウムシダマシ、べと病などの病虫害が目立つが、葉面散布は防除に有効。

キュウリ

定期的に夕方にたっぷり散布 曲がり果が出ず、食味が向上!

●定植後から7~10日に1回、定期的に夕方たっぷりストチュウ水を散布する。曲がり果が出るのは、根や葉の疲れや水分不足が原因。葉面散布によって、曲がり果や変形果が出にくくなり、キュウリの食味が上がる。

●ストチュウ水の散布は、初期のうどんこ病によく効く。体に余分にたまった窒素分が消費され、健康体質になるのが理由のひとつ。

イチゴ

霧吹き程度の葉面散布で果実肥大促進と病気予防!

●つぼみの時期に散布して実の肥大をサポートする。霧吹きでサッと散布する量で十分。

●収穫前のイチゴがあるときに散布すると水を吸って糖度が下がる。また、花が咲いている時は訪花昆虫を遠ざけてしまう。そこで、赤いイチゴを収穫したタイミング(次に収穫する緑の実やつぼみがついている状態)で散布する。

●長雨や乾燥時の散布で病気を予防できる。

ハクサイ

生育前半のストチュウ水が効く5~7日おきにたっぷり散布!

●ハクサイは、定植後の本葉5~6枚から25枚までの、結球が始まるまでの生育前半が勝負どき。5~7日おきに、夕方にたっぷりとストチュウ水を散布する。

●乾燥地生まれなので葉に産毛が発達していて、葉面からの吸収が得意。ストチュウ水を与えると、翌日元気に新しい葉を出す。本葉25枚を過ぎたら散布を控える。

キャベツ

生育初期に7~10日おきの散布 アオムシ防除に役立つ!

●ハクサイ同様、初期生育がよいと順調に結球する。定植後の本葉5~6枚から20枚までの結球が始まるまでに、5~7日おきに夕方、たっぷりストチュウ水を散布する。結球が始まったら与えなくていい。

●生育初期にアオムシ被害にあうとダメージが大きい。葉面散布で代謝を上げ、虫や病気に負けない健康体質をつくることは重要。

ダイコン

発芽後20~30日までの散布で葉の生長を促す!

●乾燥地生まれなので葉に産毛が発達していて、葉面からの吸収が得意。

●ニンジンほどではないが、生育初期の適切な水分が生長の良し悪しにかかってくる。発芽後20~30日の葉の生長期に、7~10日おきにストチュウ水を夕方サッと散布する。後半は不要。

●春まきダイコンでは害虫防除に有効。

●夏秋まきダイコンでは暑さと干ばつ対策。

ニンジン

発芽後40日間は葉の生長期 ストチュウ水の散布が効く!

●ニンジンはアフガニスタンの山麓生まれ。雨季に発芽して育ち始め、後半は乾燥気味の気候の中で育つ。

●畑でも生育初期の約40日の間、7~10日おきに夕方にストチュウ水をたっぷり与える。この40日間は葉が生長する時期だ。

●40日を過ぎたら、ストチュウ水の散布は控える。水を与えない方が根の肥大性が高まる。

ネギ

真夏の干ばつ時に散布してさび病などの病気を予防!

●梅雨明けから赤さびが出やすくなる。真夏の干ばつ時に、夕方、10~14日おきにストチュウ水を散布するとさび病予防になる。

●育苗中の散布は虫よけにも有効。

●定植時にはストチュウ水を与えないこと。水分過多で根腐れする恐れがあるからだ。

●購入した苗の場合、根が乾いていたらストチュウ水に半日ほど浸けてから定植する。

ホウレンソウ

カル酢入りストチュウ水で冬の低温期の生育を促進!

●温度が低いと土壌微生物や根の活性が落ちるので、カル酢入りストチュウ水で葉からカルシウムやストチュウの養分を吸わせる。

●カルシウムが吸えずに葉が黄色くなったら、日中の暖かい時間帯に葉面散布する。

●生育初期に散布すると水分過多で根腐れが心配。散布は最終間引きが終わったあとや収穫が始まってから散布するといい。

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