
ビーズステッチの一種「ペヨーテステッチ」で作る北欧のモチーフ。幸運を運んでくれる馬として愛されているダーラナホース模様は、北欧らしい温かみを感じる独特のデザインが魅力的です。身に着けるとまるで旅をしているように、情景が浮かびますね!
ペヨーテステッチとは
針と糸を使って、ビーズをチクチクつなぐビーズステッチ。一粒一粒ビーズを通すたびに少しずつモチーフの形が見えてくる、唯一無二のワクワク感は、ビーズステッチならではの醍醐味です。
こちらでご紹介する「ペヨーテステッチ」とは、ビーズが互い違いに規則的に並ぶように針と糸で編んでいく技法です。レンガを並べたような模様になる、とても一般的で基本的な編み方で偶数目が基本になります。
形を自在に変えられるシェイプドステッチと違い、決められたサイズの長方形の中に、描きたい複数のアイテムと背景をつめこんでデザインしていきます。
再現したい世界観がギュギュっと凝縮された、ペヨーテステッチならではの作品はとても素敵ですよ!
ビーズステッチの基本
作品のレシピをご紹介するために、ビーズステッチに欠かせない、道具と材料の基本情報について解説します。
*必要な道具と材料
■ビーズ針(K2377):ビーズステッチ用の針です。デリカビーズの穴に通るように細く作られています。

■デリカビーズ:糸が通りやすいように穴が大きく、ガラスの部分が薄いビーズ。粒が揃っていて色数が豊富なためビーズステッチに適しています。

■ビーズステッチ糸(K4570):ほつれづらく、しなやかで使いやすいビーズステッチのための糸。太さは#40です。

■モノコード(K2332/K2333):ほつれがなく、強度の高いナイロンの糸。#20(太め)と#60(細め)の2種類の太さがあります。
*作品によって使うパーツ
■ステッチ用金具:ペヨーテステッチの端に使います。

■ロックボンド(H887):作品と金具を接着する際に使います。

■丸リング・丸カン(K538など):パーツとパーツをつなぐ際に使います。

■二重リング(K2555、K665など):作品と丸リングをつなぐ際に使います。

■カニカン(K1649など):ファスナートップやアクセサリーを作れます。

■マグネット:マグネットを作れます。

■ストラップパーツ(K4634):ストラップを作れます。

■イヤーアクセサリー金具(K1638、F0526など):ピアスやイヤリングを作れます。

■ブローチ金具(K560など):ブローチを作れます。

■イヤホンジャック(R50103):イヤホンジャックアクセサリーを作れます。

■クリップ・ブックマーカー(K4949):クリップやブックマーカーを作れます。

■ステッチスタンド(K5474):作品を立てて飾れます。

■ステッチディスプレイ(F0485):作品を枠に挟んで飾れます。
作品に必要な材料
*デリカビーズ
A(緑)DB-724 602個
B(濃青)DB-726 144個
C(朱赤)DB-727 104個
D(黄色)DB-721 86個
*ビーズ以外の材料
ステッチ用金具(ブロンズ)K4943/B 1個
モノコード(#20・白)K2332/W 150cm×3本
作り方と図案(実物大ではありません)
12目156段
長さ約13cm(金具をのぞく)
*1~78段を2回くり返す
ペヨーテステッチの編み方
こちらで紹介する作品は、デリカビーズをペヨーテステッチという技法で編み、金具を通してストラップに仕立てます。
デリカビーズは一般のシードビーズに比べてビーズの穴が大きく、形が均一なのでペヨーテステッチを編むのに最適です。
※下記は、他の作品の画像を使用して説明していますが、やり方は同じになります。
*ペヨーテステッチシートの編み方

01 編み始めは糸端を残し、ストッパービーズ(仮どめ用ビーズ)を通します。

02 作りたい目数分のビーズ(10目なら10個)を通します。これで2段分です。

03 3段目は新しいビーズ(11~15)を通しながら、すでに通したビーズ(9、7、5、3、1)を拾います。

04 4段目は新しいビーズ(16~20)を通しながら、すでに通したビーズ(15、14、13、12、11)を拾います。

05 3と4をくり返して編みます。
*糸つぎの仕方
糸が残り20cm位になったら新しい糸に替えます。短くなった糸は針を外してそのまま残し、新たな糸を2~3回折り返すようにして通しながら糸をつぐ位置に出します。

新しい糸で編んだ分が長くなったら、短くなった糸に針をつけて2~3回折り返すようにして通します。ビーズの際で糸を切ります。
*金具のつけ方
指定通りの段数を編んだらシートの表裏を確認してステッチ用金具を通します。残りの糸で編み始めと編み終わりの端をつなぎます。
*編み足し部分の作り方

◆編み足し部分1個ずつ
新たな糸を編み足したいビーズの少し手前から通し、ビーズの向きを変えて1個ずつ二重に糸を通します。

◆編み足し部分2個以上
新たな糸を編み足したいビーズの少し手前から通し、端に渡っている糸をすくいながらビーズを留めつけます。
*ヨコ向きの図案を並べる方法

<前側>

<後ろ側>
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「ビーズステッチアイテム大集合 」では、今回紹介したレシピ以外にもたくさんのビーズステッチのレシピをわかりやすく丁寧に紹介しております。