
コスプレ衣装によく使われる生地の特徴と選び方を解説しています。作りやすさや仕上がりを左右する生地選びには、コツがあります。お店や通販で生地を見てもよく分からないという方はぜひご覧ください。生地の特徴が活かされている参考作品の情報も掲載中!
はじめに
イベントやテーマパークなどで活躍するコスプレ衣装ですが、手作りするとより気持ちが盛り上がりますよね♪
手芸屋さんには様々な種類の生地があり、正しく選ばなければイメージと違ったり衣装が安っぽい印象になってしまうこともあります。
生地の特徴と作る衣装のイメージを合わせることが大切になってきます。
ここではコスプレ衣装に使用する生地の選び方のポイントと、おすすめの生地を紹介しています。
おすすめの生地は通販で購入できるものばかりなので、近くに大型の手芸屋さんがなくても手に入れることができますよ!
また、ぬくもりに掲載されているコスプレ衣装の作り方も紹介しています。
型紙もあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
コスプレの生地とは
コスプレの生地には何を使わなければいけないという決まりはありません。生地の質感、色味、柄を見て決めます。
ここでは、よく使われるサテン、ブロード、ベロアの特徴について見ていきます。
*サテン
サテンはツルツルとした手触りの良い質感が特徴です。サテンという言葉自体は朱子織という織り方のことですが、今ではサテン=生地の名前と認識されています。光沢があり、華やかな印象があるためコスプレ衣装によく使用されます。
滑りやすいため、初心者には扱いづらいという面もあります。
*ブロード
ブロードは高密度な平織りの生地で、程よい光沢感がありシャツやフォーマルウェアにもよく使用されます。色や柄が豊富にあるため、好みの生地を選ぶことができます。
薄いため初心者でも扱いやすい生地です。
*ベロア
ループ状の糸で織っているパイル生地を短くカットしたものがベロアで、柔らかく滑らかな手触りが特徴です。
着心地が良くルームウエアにもよく使われますが、見た目の豪華さからドレスに使用されることもあります。
コスプレ生地の選び方(ポイント・コツ)
ここからは、コスプレ生地を選ぶときのポイントを説明していきます。
*作品の柄や大きさに合う生地を選ぶ
着物を作るときには和柄の生地、マンガのキャラクターの衣装では似ている柄の生地、といったように作りたい衣装に合う柄を選びましょう。
使う布の面積に対して柄が大きすぎたり小さすぎたりしないかも考えて選ぶと、完成度が上がります。
また作りたい衣装には布がどれくらい必要なのか、正確に把握してから購入すること大事です。
衣装づくりは思いのほか布を使うので、何となくで買うと足りなくなる可能性がありますよ。
*作品の雰囲気に合う生地を選ぶ
生地はその織り方によって特徴が異なります。例えばプリンセスのドレスにはサテン生地のようなツルツルした質感が合います。一方でブレザーなどのカッチリした衣装をサテンで作ると、安っぽい印象になってしまいます。
コスプレする人物や物の雰囲気に合わせた生地を選びましょう。
*シワになりにく生地を選ぶ
コスプレした姿を写真に収める人は多いと思います。せっかくの衣装がしわしわだと残念な感じになってしまいますよね。
綿100%の生地は柄や種類が豊富ですが、シワになりやすいというデメリットがあります。シワが気になる箇所に使う生地はポリエステルを選ぶのがおすすめです。
おすすめのコスプレ生地
『サテン ブラック(丸信商事 無地 ポリエステル100% 約116cm幅×1mカット)』

魔女や黒猫など、ハロウィンのコスプレにも広く使える黒のサテン生地です。
こちらは程よい厚みと上品な光沢感があり、衣装に使用しても安っぽい印象にはなりません。
ミシンで縫う際に滑りやすいサテン生地ですが、押さえをプラスチック用のものに変えると滑りにくくなります。
『サテン ピンク(丸信商事 無地 ポリエステル100% 約116cm幅×1mカット)』

ピンクのサテン生地はプリンセスのドレス作りで活躍します!華やかなピンクの色味はパーティやイベントにピッタリですね。
こちらは光沢のある上品な質感と、ツルツルとした滑らかな手触りが特徴です。お好みのリボンやレースを合わせて、こだわりのドレスを作ってみてはいかがでしょうか。
『ブロード(平織生地) 白(NASKA 約110cm幅×1mカット)』

白い生地は衣装の一部などにもよく使用するので、1枚持っていると便利です。
こちらは真っ白の生地なので、メインでも映えますし、衣装の一部としても他の色を引き立たせてくれます。
扱いやすいブロードなので、初心者でも縫いやすくおすすめです。シワが気になる場合は接着芯を使用すると、パリッとしてシワもできにくくなります。
『市松模様 ブロード(格子柄 和柄 緑×黒 巾約110cm×50cm切売カット)』

大人から子どもまで幅広い世代に人気のアニメ「鬼滅の刃」。作中で登場人物たちが着ている羽織や着物の柄の生地を使えば、キャラクターになりきることができます。
こちらは薄めのブロード生地なので、初心者でも縫いやすくおすすめです。
『和柄 ブロード 格子柄 約150cm×1m切売カット』

こちらも同じく人気のアニメ「鬼滅の刃」のキャラクターのような衣装が作れると人気の生地です。薄くて手触りが良いので、着心地も抜群!洗濯もできるので、汗をかいたり汚してしまうことも多い子供の衣装にもぴったりですね。
『ベロア生地 レッド(moonfarm 約 幅150cm×2m やや薄手)』

滑らかな手触りと暖かい印象を持つ赤いベロアの生地は、クリスマスのときに活躍します。薄めの生地で、着心地も良いのが特徴です。
サンタコスチュームだけではなく、ドレスを作るのもおすすめ!パーティーにピッタリなゴージャスなドレスになりますよ♪
『 ベロア生地 黒 ブラック(moonfarm 幅150cm 長さ1~5m やや薄手)』

同じ黒い生地でもベロアを使うと、サテンやブロードよりも大人っぽい印象に仕上がります。
こちらの商品はベロアならではの滑らかさと光沢感が特徴です。小物などで部分使いするのもアクセントになるため、おすすめです。
ベロアはシワになりにくい点も嬉しいですよね。
『ポリエステルオーガンザ バラ 刺繍レース (チュール 91*130cm)』

白のチュールにローズの花刺しゅうが華やか!パーティードレスにぴったりの、とっても可愛いらしいデザインです。
通気性が良いので肌にやさしいのもポイント。プリンセス気分になれそうな、素敵な衣装を作れそうですね♪
『オーガンジー-ポリエステル100(コスモテキスタイル 約122cm幅×1mカット)』

薄くて透け感のあるオーガンジーはドレスのオーバースカートによく使用されます。
白いオーガンジーはどの色とも相性が良いので、いろいろな衣装に使うことができます。ドレスやスカートの下に履くペチコートを作って、ボリュームを出すのもおすすめです。
『バイリーン 接着芯 しっかりタイプ 100cmx2m 白 JF-3』

生地を補強したり、ハリを出したいときに使用する接着芯で、帽子やリボンなどの小物を作るときにもよく使われます。
片面接着タイプで、接着したい布と接着芯を合わせて10秒程度アイロンをかけるとくっつきます。しっかりタイプなので薄手の布をかっちり見せたいときにもおすすめです。
「ぬくもり」で紹介しているコスプレ衣装にまつわる記事
ここからは、ぬくもりで紹介している人気のコスプレ衣装の作り方を紹介していきます。華やかで注目されそうな衣装ばかりですので、ぜひご覧ください♪
「ヘッドドレスとエリザベスカラー」の作り方

不思議の国のアリスでハートの女王が身に着けているヘッドドレスとエリザベスカラーです。小物なら手作りするハードルも下がり、気軽に挑戦できますね♪
ヘッドドレスは}赤のベロア生地、エリザベスカラーは黒のサテンを使用しています。レースやフリルをあしらい、ゴージャスな印象に仕上がっています。
「ヘッドドレスとエリザベスカラー」の材料、作り方の詳細を見る
「子ども用 トランプの兵隊の衣装」の作り方

不思議の国のアリスに登場するトランプの兵隊のコスプレです。好きな数字やマークにアレンジするとより楽しめますね♪
縫う箇所も少なく簡単なので、初心者におすすめです。こちらの作品は切りっぱなしの不織布に接着芯を貼り付けて、生地を補強しています。
「「子ども用 トランプの兵隊の衣装」の材料、作り方の詳細を見る
「子ども用 乙姫の衣装」の作り方

昔話「浦島太郎」に出てくる乙姫は、幻想的なイメージがありますよね。シンプルなデザインですが、ケープやオーバースカートがポイントになっています。着物とドレスの要素が合わさっていて、女の子が喜びそうですね。
こちらはサテンを基本としながら、小物にオーガンジーを取り入れて作っています。工程が多く難しいように見えますが、ほとんど直線縫いなので作りやすいです。
「子ども用 乙姫の衣装」の材料、作り方の詳細を見る
おわりに
コスプレ衣装の印象に大きく関わる生地選びは難しいですが、出来上がりをイメージしながらどれにしようか悩む楽しみもありますよね♪
生地の特徴を知っていると、より作品に合ったものを選ぶことができます。
通販では豊富な柄や素材の生地を取り扱っていますので、楽しみながらじっくり選んでみてください。
普段とは違う姿になれるのが、コスプレの大きな魅力ですよね。
こだわって手作りした衣装だと、思入れも格別です。
お気に入りの生地で、好きなキャラクターの衣装や憧れのコスチュームに挑戦してみてはいかがでしょうか。