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超ミニ盆栽の基礎「材料・道具をそろえる 」について

  • 2021年1月22日
  • NUKUMORE

超ミニ盆栽を作るなら知っておきたい基本情報の中から、必要な材料や道具について解説します。どれも身近にあるものやホームセンター・園芸店などでそろえることができます。最初からあれこれそろえる必要はなく、まずは基本的なものを用意し、もっと続けたくなったら専門的な道具などをそろえればOKでしょう!

小さな鉢と細かい作業に合わせた材料と道具を!

超ミニ盆栽用には、小さな鉢に合った小粒の土や、細かい作業をしやすいピンセットなどの道具を使います。

ここで紹介するものは、超ミニ盆栽づくりに必須の「土」と「道具」「鉢」です。ミズゴケや苔も用意しておきましょう。枝を固定したり樹形をととのえたりしたいときには、さらに針金も必要になります。使うものをイメージして準備しましょう。

土は配合したものを使います。超ミニ盆栽には、「極小粒」「小粒」など、それぞれの種類の中でも粒が小さいものを使います。 通気性や保水性がポイント!

土は、通気性や保水性、排水性などのバランスを考え、以下のような配合で使います。 k16_p14_map_1_1603690124 ①硬質赤玉土(極小粒)……60%
赤玉土は、関東ローム層の赤土ををふるいわけた粒状の土。硬質のものはくずれにくく、とくに通気性、保水性、排水性にすぐれている。

②富士砂(小粒)……20%
富士山の火山灰を選別したもの。保水性にすぐれている。

③矢作川砂(1号)……20%
中部地方でおなじみの川砂。粒がくずれ難く排水性にすぐれている。 混ぜた土は、使いやすい大きさの密閉容器に入れておくとよいでしょう。
密閉容器のふたは超ミニ盆栽をつくるときの作業台にぴったりで、さらに容器の中にデザート用のプラスチックのスプーンを入れておくと、土をすくうときに便利です。

道具

きほんの道具は、どれもホームセンターなどで入手できます。慣れてきたら、徐々にほかの道具をそろえていきましょう。 ハサミ、ピンセット、針金切りが きほんの3点セット!
まずは、ハサミ、ピンセット、針金切りがあればOKです。とくに、ハサミとピンセットは苗木づくりでも使います。
k16_p14_map_2_1603690195 ①針金切り:枝を固定するときに使う針金を切る道具。
②ハサミ:枝を剪定するときに使う。
③ピンセット:枝葉にさわったり、土を詰めたりするときに使う。 <買い足すなら・・・> k16_p14_map_3_1603690215 ①ラジオペンチ:針金の形を変えるときに使う。
②又切り:枝を枝元からきれいに切断することができる。
③根切りバサミ:根を切る専用のハサミ。 <本格的に!> k16_p14_map_4_1603690236 ①コブ切り:木にできたコブを切るときに使う。
②カッターナイフ:枝切り後の幹をなめらかに削る。
③小刀:取り木など幹を削るのに使う。
④根ほぐし:根をほぐすのに使う。

ミズゴケ・苔

どちらも、超ミニ盆栽を植えつけるときに使います。身近にあるものですが、いざというときに不足しないよう入手しておきましょう。

*ミズゴケ

k16_p14_map_5_1603690341 鉢の土を覆うのに使う。ミズゴケには、土がこぼれたり乾燥したりするのを防ぐふたの役目がある。ホームセンターや100円ショップで入手できる。

*苔

k16_p14_map_6_1603690372 苔は土を覆ったミズゴケの上に植えつける。見栄えがよくなるほか、水の管理がうまくいっているかどうかのめやすにもなります。

小さな鉢はとてもかわいらしく、鉢を探すのも盆栽の楽しみに。いろいろな形や色柄のものがあります。 気に入りの鉢を見つけよう!

本来の盆栽では、鉢は作品の一部です。樹木と鉢が調和したものがよいとされ、樹種や樹形に合わせて材質や形など、さまざまな鉢が使われます。

大きな盆栽と同様に小さな盆栽用にも、「豆鉢」などと呼ばれる鉢がありますが、身近なところでは手に入りにくいかもしれません。
超ミニ盆栽をつくるときには、盆栽用にこだわらず、小さな器を使うなどして自分のセンスで自由に選んでもよいでしょう。

*鉢作家の一点もの

k16_p14_map_7_1603690442 ホームページなどで、豆鉢をつくる陶芸作家を探してみましょう。一点ものなので少々高価なものもありますが、小さくても本格的で素敵なものがそろいます。

*機械製作の鉢

k16_p14_map_8_1603690464 シンプルなつくりではありますが、安価で手に入りやすいのがこの鉢です。盆栽店で扱っているところがあるほか、盆栽まつりなどのイベントで販売されていることもあります。

*珍しい鉢

k16_p14_map_9_1603690486 小さな盆栽について見たり調べたりしていると、瓦形のものや、本の形をしたものなど、珍しい鉢に出会えることもあります。お気に入りを見つけたら、入手しておきましょう。

*こんなものも鉢に!

k16_p14_map_10_1603690527 きれいな形の貝殻を鉢の代わりに使いました。底穴があいていないため水の管理がむずかしくなりますが、丈夫な植物なら問題なく育ちます。

身近なもので鉢をつくろう!

超ミニ盆栽づくりに使える鉢は、販売されているものばかりではありません。身近にあるもので、オリジナルの鉢を用意しましょう。 【盆栽を管理しやすい鉢の条件】

鉢は、水の管理がしやすいよう、底に穴があいているものがベストです。ただし、アイビーや多肉植物など、丈夫で水の心配が少ない植物を植えれば、穴があいていなくても使えないことはありません。

また、超ミニ盆栽は小さいので、鉢の底が安定していて倒れにくいこともポイントです。
この条件を満たすように、身近なものにくふうを施し、鉢に見立てて活用してみましょう。

*【鉢のアイデア①】小さな器の底に穴をあけて

向こう付けなどの小さな器に穴をあけて、鉢に使ってみましょう。陶器は穴があきますが、磁器は割れてしまうので、穴をあけるのには向いていません。 ①地面や安定性のよい台の上に、ぬらして絞った雑巾を敷き、その上に器を逆さまにして置く。 k16_p17_map_1_1603690662 ②穴をあけたい場所に釘を当て、金づちで軽くたたく。力を入れずに、同じところを何度もたたくのがコツ。 k16_p17_map_2_1603690687 根気よく100回程度たたくと、きれいに穴があく。

*【鉢のアイデア②】指貫に脚をつけて

指貫は、底にまるみがあって倒れやすいので、陶器用のセメントを底4か所に盛って脚をつくります。底穴をあけてもよいのですが、ものによっては割れてしまうので、穴はあけないままのほうがよいでしょう。 <底に陶器用セメントで脚をつくった指貫> k16_p17_map_3_1603690746 <海外のおみやげなどの指貫は、色柄がきれいで鉢にぴったり!> k16_p17_map_4_1603690771

盆栽の基礎や作品をもっと見たい方におすすめ!

「つくる・育てる・飾る!超ミニ盆栽 新装版 」では、今回紹介した盆栽の基本的な情報以外にも、たくさんの盆栽の作品についてわかりやすく丁寧に紹介しております。 k16_book_1603690836

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