墨田区内で「ハロカル」 児童に体験活動の機会提供、説明会で事業者募る

  • 2025年5月15日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 墨田区内の小学生に体験活動の機会を提供する取り組み「ハロカルホリデー墨田2025」の事業者向け説明会が5月13日、区内で始まった。経済的な事情などで体験の機会に格差が生まれる子どもたちを地域で支援しようと、今年は最大3000人に電子ポイントを付与する。(すみだ経済新聞)

 主催は公益社団法人「チャンス・フォー・チルドレン」(墨田区錦糸1)。事務局も同法人が担い、墨田区や区民代表、区内のNPOなどが実行委員会に参画する。説明会には地域の事業者や関係者が参加し、取り組みの目的や登録方法、安全管理体制などについて説明が行われた。

 ハロカルは、「ハローカルチャー(文化・体験との出合い)」と「ハローローカル(地域の大人との出会い)」をかけ合わせた造語。地域の大人や文化と子どもたちが出会うきっかけをつくることを目指す。墨田区では昨年に続き2年目の実施で、前回は約1200人が参加し、246の体験プログラムが展開された。

 今年は区内の小学生3000人を対象に、1人当たり5,000円分(経済的支援が必要な家庭には8,000円分)の電子ポイントを給付。スポーツや芸術、自然体験、銭湯での清掃体験など、地域の多様なプログラムに参加できる仕組みを整える。体験期間は7月19日~10月31日を予定。

 説明会当日は約30人が集まり、「講座数の上限について教えてほしい」「複数の事業者で講座を開催してもいいのか」などの質問も寄せられたほか、個別の相談にも応じた。

 実行委員長の今井悠介さんは「体験の格差は、子どもたちの選択肢や自己肯定感に直結する。まちぐるみで支える体験奨学金として『ハロカル』が根づいていってほしい」と話す。

 事業者向け説明会は5月21日に、「WORK CINEMA Paradise」(墨田区菊川3)でも行う。体験プログラムを提供する事業者の登録は5月30日まで受け付け、審査を経て、6月27日に公式サイトでプログラムを公開する。

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