アルバルク東京、サンロッカーズ渋谷とのダービー戦先勝 

  • 2025年5月3日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)とアルルバルク東京(同、A東京)のダービー戦が5月3日に行われ、A東京が66‐60で競り勝った。(シブヤ経済新聞)

 チームハイの12得点を挙げたSR渋谷のケビン・ジョーンズ選手

 共に渋谷区をホームタウンに活動する両クラブのダービー戦となる今節。1月対戦時はSR渋谷が連勝したことから、A東京のライアン・ロシター選手は「絶対に負けられない」と臨んだ。

 立ち上がりはSR渋谷のケビン・ジョーンズ選手が3ポイント(P)シュートやミスマッチを突いた攻撃からの得点などで好スタートを切る。A東京はミスが散見するが、ロシター選手の得点やリバウンドからつないだレオナルド・メインデル選手の3Pシュートなどで追い上げる。

 17‐14とSR渋谷リードで迎えた第2クオーター(Q)。SR渋谷は序盤、パス回しからベンドラメ礼生選手の3Pシュートやアタックから得たフリースローなどで加点するが、「A東京がフィジカルの強度を上げてきた時に攻めあぐねてしまった」(カイル・ベイリーヘッドコーチ(HC))と失速。A東京はスティーブ・ザック選手のミスマッチを生かしたゴール下の得点で逆転すると、テーブス海選手を起点とした攻撃やアタックなどで24‐34とリードを奪った。

 A東京は前半でターンオーバーが12回とかさんだが、「ディフェンスとリバウンドが鍵になる」(デイニアス・アドマイティスHC)中で、前半だけでリバウンド10本を取るなどしていたロシター選手について「大事な所で自分の役割をこなしてくれた、さすがベテラン」と評価。守備についても「緩急を付けるというか、いろいろミックスしたのがはまり立ち直ることができた」と振り返った。

 後半は「練習からずっとやっている」(小島元基選手)と言う、ミスマッチからのボール展開でジョーンズ選手の連続得点、好守からの速攻などでSR渋谷が逆転に成功する。それでもA東京はロシター選手や「しっかりデザインした」(アドマイティスHC)安藤周人選手の3Pシュートなどで49-53とA東京リードのまま最終Qに突入する。

  SR渋谷は田中大貴選手が得意のミドルレンジやアタックなどから得点を挙げ、A東京はセバスチャン・サイズ選手が3Pシュートやフリースローを確実に沈める。競った展開となる中、ロシター選手がリバウンドからの得点や身長差を突いたシュートで追い上げを許さず、SR渋谷は最後ミスから攻撃権を失い試合終了となった。

 要所での得点やリバウンドなど15得点12リバウンドのダブル・ダブルでチームを引っ張ったロシター選手は「それが僕の強みだ。僕のプレーでなくてもリバウンドを取るようにしているし、(シュートは)15本打つ日も5本しか打たない日もあるが、全員がハードに戦い競い合って毎回正しいプレーをするように努めている」と話した。

 リバウンドやゴール下での得点で差を付けられた点についてベイリーHCは、「(A東京が)強いのが分かりきっているのだから、どれだけファイトできるかを強調しなくてはいけなかった。リード(・トラビス)がいないからと言い訳するのではなく、明日は必ずやらなくてはいけない」と言及。確率が上がらなかったシュートについては「彼らが良いパスを出し良いシュートを決めることを信じている」とも。小島選手もフリーでシュートを打つ場面があったが「まだ体がついてきていなくて、そのダメージで自分のシュートの時にバランスが良くなくなって、あぁ外れるよなって…」と自身の状態を明かした。

 A東京はチャンピオンシップを控える中での勝負となっているが、ロシター選手は「けがをしないようにしたり自分を守ろうとしたりする時は、大抵けがをする時だからけがを心配してもしょうがない。コーチは出場時間をうまくコントロールしているし、どんな試合でも同じようにプレーするしかない。でも、コーチはいつも言っているが、10分でも30分でも100%を期待する。いいリズムを保ちコートで100%の力を発揮するだけだ」と話す。

 SR渋谷は4日が今季最後の試合となる。小島選手は「正しいことを皆でやって強く終わりたい」と意気込む。

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