福岡県立宗像高校(宗像市東郷6)で5月1日、高校3年生の代表者による研究発表会が行われた。(宗像経済新聞)
全校生徒約1000人の前で発表する生徒
今回の発表会は「総合的な探究の時間」のカリキュラムの一環。高校1年生で興味のあるテーマに分かれてグループで探究活動を行い、2年生で個人探究を進めるカリキュラムで、2年生の学年末に個人研究の発表会を行い、その中から優秀な生徒7人を選抜。今回、全校生徒約1000人の前で研究発表を行った。
研究テーマは多岐にわたり、「助数詞の使い分け」「自作コンポスト」「臭くない松やにクリーナー作り」「花火の構造」「パスカルの三角形の応用」「中東で日本アニメが人気になった背景」「百人一首における月の意味」など、個人で決めたテーマに沿って仮説を立て、文献調査や実験、検証を行い、その結果を発表した。
代表者の一人で「臭くない松やにクリーナー作り」を発表した篠崎優匠さんは「日常生活の中でふと疑問に思ったことを深堀りする機会はなかなかないので、それを授業の一環として、じっくり取り組めたのが面白かった」とこれまでの探究活動を振り返る。
同校キャリア教育課の加耒玲聡教諭は「自分の興味関心や疑問を元に主体的に探究していく取り組みで、夢を見つけ卒業後の進路について考えることにもつながっている。3年生の代表者発表を聞いて、下級生は自分の今後の探究活動の参考にしてもらえたら」と話す。