飯塚のいか・たこ焼き店「おはこ家」(飯塚市芳雄町2、TEL 0948-23-8090)が4月28日で15周年を迎えた。(筑豊経済新聞)
たこ焼きを銅板で焼く様子=おはこ家15周年(写真提供=おはこ家)
同店は持ち帰りと店内飲食が可能。店舗面積は約16平方メートルで、椅子5脚とハイテーブル3卓を用意する。2012(平成24)年には、「九州たこ焼きランキング」で1位、「全国たこ焼きランキング」で5位入賞(食べログ調べ)を果すが、店主の山本英和さんは、そこまでの道のりは易しくなかったという。
「当時は店を始めたら売れると思っていたが、そう簡単には売れなかった。最初はなぜ売れないのかが分からなかったが、自分の考え方が原因だと気がついた。宣伝の方法や味など、自分の考え方で全て変わることに気がついた。例えば、相手のうまいと自分のうまいは違う。味の辛口・甘口・濃口・薄口の4象限があり、そのどこを自分がうまいと思うのかをまずは知ることが必要だった」と山本さん。
同店で使っている粉は、かつて大阪で高い支持を得ていたたこ焼き店のたこ焼き粉を分けてもらいベースにしていたという。その粉をベースに山本さんが納得のいくたこ焼きを作るため、関西のたこ焼きの専門家たちと共同で、材料の配合を調整し作り上げた独自のたこ焼き粉を使う。
開業から15年がたち、山本さんは「柔軟性が大事。絶対に変わらない味を、と頑固になった瞬間から成長はない。今日は良いと思ったことが、明日も良いとは限らない。もちろん守らなければならない志、軸は持っているが、世界が変わっていくように、自分も変化していかなければ」と話す。「筑豊で一番有名になりたい、という思いで工夫し、努力を続けてきた。当店を知っている人が増えてきていると実感する瞬間に、やりがいを感じる」とも。
メニューは、元祖たこ焼き(味付けは6種類、ソース、どろソース、激辛ソース、岩塩、しょうゆ)」(600円)、「特製いか焼き」(500円)、「特製いか焼きデラックス(たまご入り)」(550円)。
営業時間は10時30分~19時。火曜定休。