豪徳寺の出版社「七月堂」がZINE第3号 吉田篤弘さんが初めて詩を発表

  • 2025年5月15日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 豪徳寺の出版社兼書店「七月堂(しちがつどう)」(世田谷区豪徳寺1)が5月10日、ZINE「AM 4:07 vol.3」の販売を始めた。(経堂経済新聞)

 七月堂の外観

 同誌は「詩」「エッセー」「書店」をテーマとして全12号の発行を予定するZINEの第3号。同号には詩人や作家など13人の寄稿者がいるが、その約半分を書店店主が占めており、著者のプロフィールには経営する書店の情報が添えられている。

 豪徳寺生まれの作家・吉田篤弘さんが初めて発表した詩も掲載。吉田さんの代表作の一つである『つむじ風食堂の夜』や、その他の作品における物語の舞台のモデルが豪徳寺や山下、赤堤であるなど同店が所在するエリアとは縁がある。

 社長の後藤聖子さんは「24年1月に両親から事業を承継したが、父と母がやってきたことは大き過ぎてそのまま引き継ぐことはできないが、自分なりにやれることは何だろう? と考えた時に、雑誌を通して、こういう風な会社を作りたい、生き方をしたい、と示すことであればできると思った」と発刊経緯を明かす。

 「今はペーパーレス化が進んでおり、再生紙を作る材料がなくなって再生紙が高級になった。でも、この紙の手触りと軽さと懐かしさが好き」と後藤さんが話す印刷用紙「モンテシオン」を同誌に使う。

 モンテシオンとは日本製紙の石巻工場で製造されている印刷用紙で、東日本大震災で甚大な被害を受けた同工場の復興を象徴する商品として開発された。厚みがありながらも柔らかく、軽いといった特徴がある。

 価格は1,100円で、500部限定。世田谷区内では同店のほか、「twililight」(太子堂4)などで販売している。七月堂の営業時間は11時~19時(火曜は15時~22時)。水曜定休。

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