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熊谷市で創業塾、今年も開講へ 全4日12講座

  • 2025年6月2日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 熊谷商工会議所とくまがや市商工会が2025年度も7月12日から熊谷市特定創業支援等事業「創業塾」を開講する。(熊谷経済新聞)

 創業を目指す市民や起業して間もない人、第二創業や事業承継を検討中の後継者など、熊谷市内でビジネスを始めたい人が対象。熊谷商工会議所によると、全4日間で12講座の実践的なプログラムを各分野のプロが講師を務め、「お客さまづくり」「集客のコツ」「Web・IT戦略」「資金調達」「法務・人事」など、独立開業の基礎から経営実務の最新トレンドまでを伝授するという。

 受講料は5,500円(動画受講は3,300円)。申し込みは熊谷商工会議所が電話(TEL 048-521-4600)または「創業塾」のウェブページから申し込みフォームで受け付ける。

 講師の一人で中小企業診断士の渡辺政之さんは「組織の中で働くのが『~ねばならない』ことに対し、創業は自ら能動的に踏み出せる『楽しい』挑戦。一歩踏み出す勇気を持つことが大切だと思う。自分が何をやりたいかが決め手となる。どんな業界でも『やり抜く人』だけが成功する」と話す。

 同じく中小企業診断士でふるさとグローバルプロデューサーの高島稔さんは「AIの進化など、物やサービスの『売り方』が劇的に変わっている。専門用語や難しい理論に頼らず、常に顧客目線で『自分ならどう買うか』を考え続けることが大切。今の時代に通用するマーケティングを一緒に身に付けてもらいたい」と話す。

 行政書士の向江真樹さんは「創業すると、『知らなかった』では済まされない責任が生じる。法律や手続きの壁にぶつかったときは、専門家の手を借りてしっかり学び、準備してほしい」とアドバイスする。

 社会保険労務士の大石聡一さんは「従業員を雇う側になったとき、人材定着や労務管理が成否を分ける。権利主張される側としての視点と、優秀な人材を活用する工夫を身に付けてほしい」と話す。

 熊谷で活躍する先輩経営者の声を聞く機会も用意する。

 先輩経営者の一人で「江口生花店」の江口千尋さんは「独立当初は何も分からず、困ることばかり。その都度、周囲の経験者や友人の助けを借りながら乗り越えてきた。独りでできることは限られている。周りを頼ることが不可欠」と話す。「助けて」と言えなかった自分が、周囲の温かさに気づいて変われた実体験を話すという。

 同じく「TATA GREEN」の坂井孝行さんは「創業塾で伝えているのは、なぜ自分が起業するのか、その『思い』を大切にしてほしいということ。技術やノウハウ以前に、理念や信念を明確に持つことがスタートライン」と強調する。「自分が熊谷で起業したとき、地元の人の応援にどれほど助けられたか。今度は自分が応援する立場として、創業を志す人を支えたい」とエールを送る。

 これまで300人以上の卒業生を輩出した創業塾。税理士・中小企業診断士の飯島賢二さんは「卒業して、今も市内で活躍する経営者がいる。継続して熊谷の商業発展に貢献する起業家が、創業塾から生まれれば」と期待を寄せる。

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