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家系ラーメン店「横浜家系 てつ家(や)」(千代田区九段南4)が九段南にオープンして、6月1日で1カ月がたった。店舗面積は53平方メートル。店内はカウンター12席とテーブル6席。(市ケ谷経済新聞)
「横浜家系 てつ家」のラーメン
店主の堀場竜次さんは異業種から転身し、家系の元祖とされる横浜の「吉村家」などで14年にわたり修業を積んだ。堀場さんは「当時行きつけだったラーメン店の店主と話して、作る側に興味を持ったことが、この業界に飛び込んだきっかけ。縁があり、すぐに吉村家で働き始めた」と振り返る。
チャーシューやスープ作りをはじめとした技術を、吉村家の創業者である吉村実会長から直接学び続けた。「吉村家のラーメン作りはもちろん、ものの見方や人としてのあり方まで、大切なことは全て吉村家で教わった。特に吉村会長には感謝してもしきれない。私がこの店で腰を据えて励むことが、良くしてくれた人たちや、足を運んでくださるお客さまへの恩返しになるはず」と話す。独立のタイミングについては、「自分の力を試したいという思いと、周囲の支えが重なった。直観を信じて、良いと感じた市谷の地に店を開くと決めた」とも。
吉村会長から「上を見ず、足元を見よ」と教わったという堀場さん。独立した今、その言葉が身に染みるという。「地に足を着け、周囲の人や目の前のお客さま一人一人を大切にする。背伸びはせず、粛々と自分にできることを積み重ねていきたい」とも。
メニューは、「ラーメン」(960円)、「チャーシュー麺」(1,160円)の2種類を主力に据える。「特徴的な燻製(くんせい)チャーシューをはじめ、酒井製麺の麺など、吉村家で培ったものを大切にする。気温や湿度、火の具合などでラーメンの味は毎日変わる。同じ味は出せないからこそ、その日のベストを出し続けたい」と堀場さん。
すでに行列もでき、SNSでは来店客がラーメンの感想を投稿することも多いという。「お客さまの『おいしい』が私にとって何よりの喜び。生きていればいろいろなことがあるが、どんな日でも『このラーメン、おいしいな』と、ふと笑みがこぼれるような、そんな一杯を提供したい。日常の中の小さな喜びを、ラーメンを通して感じてもらえれば」とも。
営業時間は、11時~15時、16時~22時。土曜定休。