大仙市太田町の中里温泉が4月30日、立ちながら漬かれる深い水風呂とオートロウリュサウナを備えた新たな温浴施設としてリニューアルオープンした。(大仙経済新聞)
男湯にある水深150センチの水風呂
中里温泉は1975(昭和50)年に開業。老朽化に伴い1年間にわたる改築工事を行い、3月下旬に工事が完了した。リニューアルに伴い、運営形態も三セクから大仙市の直営に切り替わった。
男湯の水風呂は水深150センチ、女湯は120センチと、いずれも一般的な水風呂よりも深く、立ったまま全身を沈められる設計となっている。年間を通じて約10度を保つ地下水を使う。
サウナは10分ごとに20秒間、自動で水がサウナストーンに注がれるオートロウリュ式。外気浴スペースも備え、「ととのう」ための動線を整えた。
温泉は源泉かけ流しで、一部加水で温度調整を行っている。内湯にはあつ湯とぬる湯の2種類を備え、露天風呂も設ける。
館内には、男女各60人分のロッカー室のほか、100席のレストラン(昼営業は11時~14時)、20席の和室休憩室を備える。夜は予約制で宴会利用にも対応する。物販コーナーでは、サウナハットなどの入浴関連商品も販売している。
廃止された旧宿泊棟の跡地は、約90台が駐車可能な駐車場として整備。
支配人の鈴木健さんは「以前は高齢者が中心だったが、サウナを目的に来る若いお客さまが増えた。ゴールデンウイークは県外ナンバーも多く、混雑する日もあった。もちろんサウナ愛好者にも来てほしいが、まずは地域の方々に気軽に利用してもらいたい。地域の集まりや小規模な宴会にも活用してもらえたら」と話す。
営業時間は9時~21時(最終受け付けは20時30分)。第3月曜定休(祝日の場合は翌日)。入浴料は大人=600円、小学生=300円。回数券(10回5,000円)や定期券(1カ月1万円)も販売する。大仙市在住の70歳以上は半額、80歳以上は無料。