「昭和の日」の4月29日、亀津児童公園(徳之島町亀津)で、地域民間団体の有志による手作りイベント「みじらん祭」が開催され、多くの人でにぎわった。「みじらん」は、徳之島の方言で「面白い」という意味。(奄美群島南三島経済新聞)
笑顔で参加する子どもたち「だるまさんがころんだ」
同イベントは、2011(平成23)年から2015(平成25)年まで開催されていたが、5年目の節目にいったん休止していた。今回、地元の民間有志が「行政に頼らず、自力で再び島を祭りで盛り上げたい」という思いで再始動。10年ぶりに集まった主催メンバーは、「昭和」をテーマに、来場者、スタッフ、出演アーティスト、出店者など、関わる全ての人々が一体となって楽しめる祭りを目指した。子どもたちを対象とした「だるまさんがころんだ」や「宝探し」などの参加型のゲームも行った。
会場には、飲食ブースをはじめ、雑貨やアパレル、体験コーナーなど約20店舗が出店。ステージイベントでは、島内外で活躍する島出身のアーティストやダンスチーム、勇壮な闘牛太鼓、琉球舞踊など、多彩な13組が出演し、会場を熱気に包んだ。祭りのフィナーレでは、テーマソングが披露され、会場全体が一体となり歌い上げた。
イベントの企画運営に当たっては、「一人一人が楽しい一日を過ごせるように」と、出店ブースの配置からステージ構成、展示内容、会場設営に至るまで、実行委員メンバーが「細部にわたり工夫を凝らした」という。
実行委員のメンバーで、司会を務めた上岡梨沙さんは「子どもたちはもちろん、今回はおじぃちゃん・おばぁちゃん世代に『楽しかったよ。むぃじら(おもしろ)い祭りだし』と言ってもらえたのが一番うれしかった」と笑みで振り返る。
閉幕のあいさつで、実行委員の資村(すけむら)貴洋さんは「たくさんの個人・企業の協力で開催できた。大好きな徳之島。楽しい祭を続けていきたい」と意気込みを見せた。