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Vol.29 刃物を正しく使える子どもが少ない

  • 2007年9月6日

私が最近、キャンプの現場で良く感じること。「刃物を使えない子が多いなあ」ということです。子どもたちの日常の生活において、ナイフで鉛筆を削ったり工作をしたりすることが少なくなりました。その結果、刃物を使う機会が日常生活の中から失われつつあります。刃物を使わせることはとても勇気のいることですが、子どもたちの成長にとっても大切な経験なのです。アウトドアでの機会などをうまく利用して正しい知識と正しい使い方を身につけて、上手に安全に使えるようになるといいですね。

包丁

包丁の使い方
イラスト:ほしのゆきこ
・鎌形包丁(ステンレス製)
日本で作られた洋包丁。先がとがっていて、肉、魚、野菜を切り刻むのに万能に使えます。
刃は両刃、刃渡りは18cm程度のものが使いやすいでしょう。魚の骨や固い物を切るときは、刃の厚い包丁(出刃等)を使用します。


ナイフ

アーミーナイフ

ナイフの使い方
イラスト:ほしのゆきこ
・アーミーナイフ
多機能(ナイフ、缶切り、栓抜き、キリ、ハサミ等)ポケットナイフの代表格です。

・フォールディングナイフ(単一ナイフ)
包丁やナタ代わりに使います。刃を折りたたむことができ、携帯に便利なのが特徴です。刃をロックできるタイプが安全です。

・シースナイフ(刃がたためない単一ナイフ)
包丁やナタ代わりに使います。刃が折りたためなくて、皮のケース(シース)に入れて持ち運びます。刃渡り6〜7cmのものが実用的です。刃が厚いと強度が高くなり、ナタのように木を削ることにも使用できます。刃が薄いと切れ味が鋭くなり、魚をおろしたり野菜や果物を切るのに適しています。

子どもたちは、しっかり時間をとってあげれば不安ながらも一生懸命に取り組みます。休みの日のご飯づくりを一緒にするとか、一緒に鉛筆を削ってみるとかそんなことからチャレンジしてはどうでしょうか。


(2007.9.6更新)

高瀬 宏樹さん

著者プロフィール
高瀬 宏樹 (たかせひろき)
日本キャンプ協会の職員として、全国を飛び回ってキャンプを指導することがしごと。ふだんはキャンプインフォメーションセンターで広報業務や相談に応じている。3歳と8歳の男児の父親として体を張った子育てを実践中。

 

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