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Vol.25 アイスブレイキング

  • 2007年5月10日

 キャンプでは、はじめてであった人どうしがうち解けやすくする雰囲気作りのために「アイスブレイキング」という活動をプログラムの始めによく行います。

1. ネームキャッチ

ネームキャッチ

(ぬいぐるみでもボールでも、なにか小さくて投げ渡せる物を用意します)

(全体で円になります)

  1. 指導者が、「私の名前は○○です。よろしくお願いします」と言った後、円にいる誰かにぬいぐるみを投げ渡します。
  2. 受け取った人は、「○○さん、ありがとう、私は△△です。」と言い、受け取った人とは別に人に渡します。
  3. そうして順々に、全員が一度さわるように、ぬいぐるみをトスします。(名前を覚えるまでやります)
  4. 第2段階:今度は「△△さん、行きますよ」と言って別の人に投げます。
  5. 受け取った人は「○○さん、ありがとう。次は××さん、行きますよ」と、覚えた名前の人にどんどん投げていって、一周させます。

 

こうして、活動を追えた頃には全員の名前を覚えているというアクティビティ(ゲーム)です。

 

2. なかまさがし

なかまさがし

(全体で円になります)

はじめに指導者がきっかけづくりをします。

  1. 『今日、朝ごはんに「パン」を食べてきた人!』など、何名か該当者がいそうな質問をします。
  2. 質問に当てはまった人は円の中心にでてきます。
  3. 前にでてきた人が空いている空間に、別の人が戻ることができます。
    (フルーツバスケットのようなイメージです)
    自分がいたところに戻ることはできません。
  4. こうして残った人が次の質問を出していきます。

 

このゲームで良くある質問

 ・ めがねをかけている人
 ・ 昨日の睡眠時間が5時間より少ない人
 ・ ここに来るまで2時間以上かかった人  など

この質問を通じて、その人となりを何となく知ることができます。1人にしか当てはまらないような質問は望ましくありません。
 

 

参加したくなったら入ってきてください
このような活動を指導するときに私が気を付けるのは、「無理をさせないこと」です。子どもでも大人でもこういう活動をすることに抵抗がある人が必ずいます。「絶対、参加しなさい」ではなく、「参加したくなったら入ってきてください」という雰囲気を作ることです。内輪うけするような雰囲気や、アイスブレイキングのはずなのに指導者だけがハイテンションで参加者は置き去りのままと言うことはやってはいけないことです。参加者の様子を見ながら活動を進めていきます。全体がいい雰囲気に包まれてきたら、アイスブレイキングは終了です。キャンプでは、はじめの会のあとにこんな活動をしてからプログラムに入ります。学校や地域の活動、職場の宴会などいろいろ応用できますから、ぜひお試しください。

(イラスト:Hoshino Yukiko)


(2007.5.10更新)

高瀬 宏樹さん

著者プロフィール
高瀬 宏樹 (たかせひろき)
日本キャンプ協会主幹(指導者養成、普及サービス事業担当)
日本全国を飛び回って、キャンプの魅力を人々に伝えたり、指導者の養成に取り組んでいる。休日は二人の息子達をパートナーに身近な自然のなかで、ささやかなアウトドアライフを実践している。

 

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