「いっぱい心配かけたよね」病気から回復して痛感した家族の存在

女子校の人間関係に少し敏感だった、平凡なひとりの女子高生・もつおさん。「自分はまわりからどう思われてる？悪口を言われてる？」「テストの点数が悪かったらどうしよう…」そんな思春期のよくある悩みが発端となり、彼女は自分のなかの「見張っている存在」に苦しめられ、「食べられない」「物を触り続ける」という症状を発症してしまいます。
娘の異変に気づいた母に連れられ通院を始めるも、症状は悪化の一途をたどり、「摂食障害」「強迫性障害」という診断が。そして精神科病院へ強制入院することになるのです。

もつおさんが凄絶な日々をよぎなくされたすぐそばで、生活を共にしていた家族もまた、身内の異変を目の当たりにし、地獄のような毎日を送っていたといいます。
一度はバラバラになりかけた家族の絶望と再生を見つめ直した『高校生の娘が精神科病院に入りバラバラになった家族が再び出発するまで』をお送りします。

※本記事はもつお著の書籍『高校生の娘が精神科病院に入りバラバラになった家族が再び出発するまで』から一部抜粋・編集しました。

著＝もつお／『高校生の娘が精神科病院に入りバラバラになった家族が再び出発するまで』