その日の散歩の収穫は採れたてのとうもろこしと枝豆だった / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
仕事をがんばりすぎて、心の悲鳴を無視していた「僕」。気づいたら感情のない「おばけの姿」になっていた――。
涙が止まらず、体は動かない。そこでやっと限界を感じた「僕」は、休暇を取得。1週間、1ヶ月、半年…とゆっくりとした時間を過ごすうちに「僕」が気づいたこと。それはおいしいごはんを食べると、心がふっと軽くなるということ。
自分で作る毎日のごはんや、思い出の味、旅先の食事。おばけの姿になってしまった「僕」の心が、少しずつ回復していくまで…。
心と体がホッと温まるエピソードをお送りします。
※本記事はのもとしゅうへい著の書籍『おばけのおいしいひと休み』から一部抜粋・編集しました。
気だるい夏には旬の野菜を
何をするにも億劫になってしまう / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
何だか心にぽっかり穴が開いたようなのだ / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
もう夏が来ているのか / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
家で一緒に食べようか / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
まだ食べないでね / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
口の中に夏の景色が広がっていく / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
さあうちへお帰り / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
ちょっと降りてよ… / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
とうもろこし
食べ方
①とうもろこしのヒゲを取り、外側の皮をむく。薄い皮は数枚残す。
②深めの鍋にとうもろこしを入れ、沸騰しないくらいの中火で3〜5分茹でる。
③粒が黄色になったらザルに上げ、常温で冷ましてから皮をむく。
枝豆
食べ方
①枝豆は洗い、塩をふりかけごしごしと揉み込んでおく。
②鍋の湯に塩を加え、再沸騰したら枝豆を入れて4〜6分茹でる。
③味見をして、ちょうどよければザルに上げて、盛り付ける。
著=のもと しゅうへい/『おばけのおいしいひと休み』