家族や気の置けない仲間と集まって、わいわい食べて飲む「家飲み」は楽しいですよね。でも、そういうときに出す魚介を使ったおつまみは、刺身ばかりに頼りがち。そこで、ふだんのおかずにも使えて簡単に作れる「魚介のおかずつまみ」を、人気料理店・賛否両論の笠原さんに教わりました。カンタン&とっておきのレシピ3品、ぜひレパートリーに加えてみて下さいね。
▶教えてくれたのは
笠原将弘さん
東京・恵比寿の日本料理店「賛否両論」店主。仕事が終わったあとの家飲みは、よく冷えたビールとともにサクッと作れるつまみで、という笠原さん。そのつまみを息子さんのお弁当のおかずにしていたこともあったとか。
帆立の磯辺揚げ
磯辺揚げはちくわのみならず。サクフワ食感をご堪能あれ
【材料】(2人分)*1人分185kcal/塩分1.3g
・ボイルベビー帆立・・・10~15粒(約150g)
・さやいんげん・・・ 6本
■ころも<混ぜる>
└小麦粉 ・・・大さじ3
└青のり ・・・小さじ2
└昆布茶・・・ 小さじ1/2
└水・・・ 1/4カップ
・レモン・・・ 1/4個
小麦粉 揚げ油 塩
【作り方】
1. 帆立は水けを拭き、小麦粉を薄くまぶす。
2. ころもに1を加えてさっとからめる。
3. フライパンに揚げ油を約1cm深さまで入れて約170℃に熱し、2を1 粒ずつ入れて揚げる。いんげんは素揚げにする(油ハネしやすいので注意)。ともにまわりの泡が小さくなって浮いてきたら取り出す。いんげんには塩少々をふる。
4. 器に盛り、レモンを添える。
サーモンのユッケ風
卵黄と合わせ調味料でサーモンがねっとり濃厚な味わいに
【作り方】
りんごは皮つきのまません切りにし、さっと水にさらす。サーモンは1cm角に切り、おろしにんにく、しょうゆ、コチュジャン、砂糖、ごま油であえる。器にサンチュを敷いてあえたサーモンを盛り、中央に卵黄をのせる。白いりごまをふり、りんごと韓国のりを添える。
(1人分234kcal、塩分2.1g)
たらと長いもチーズ焼き
ベシャメルソースを作らなくても、グラタン風に!
【作り方】
生だらは一口大に切って塩をふり、しばらくおく。熱湯にくぐらせて水けを拭き、両面に塩、こしょうをふる。玉ねぎは薄切りにして塩もみし、水洗いして水けを絞る。長いもは包丁でたたき、とろろ状にして牛乳、うす口しょうゆ、みりんと混ぜ合わせ、塩、こしょうする。耐熱皿に玉ねぎの半量、たらを順に敷き詰め、残りの玉ねぎをのせ、長いもソースをかける。オーブントースターで約10 分焼いてピザ用チーズをのせ、チーズが溶けて焼き目がつくまでさらに焼く。
(1人分243kcal、塩分2.5g)
長いもを包丁で細かくたたき、牛乳と合わせればベシャメル風のとろみが完成。
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家飲みをするなら、おつまみは冷蔵庫にあるものでパパッと作って、ゆっくり飲みたいですよね。今回ご紹介したのはおつまみレシピのほんの一例なので、自分のアイディアでどんどん変化させて、わが家流の味を楽しんでくださいね!
レシピ考案/笠原将弘 撮影/日置武晴 スタイリング/池水陽子 編集協力/赤澤かおり 栄養計算/スタジオ食
※レシピ内で使用しているうす口しょうゆは、しょうゆで代用できます。
文=高梨奈々