糖質=糖類は大違い!  お米はやせたい人の味方だった!

  • 2023年10月30日
  • レタスクラブニュース


「ご飯を食べると太っちゃう」「糖質制限してる」など、ダイエットを気にする人にとって、ご飯は敬遠されがち。でも、これ、大きな勘違いなんです!
「お米先生」として人気の管理栄養士・柏原ゆきよさんに、お米を食べるとやせるワケを教えてもらいました!

▶︎教えてくれたのは
柏原ゆきよさん
管理栄養士。日本健康食育協会代表理事。10万人以上の食事サポート経験から、お米を食べる健康法やダイエット法を提唱。著書や講演会、公式サイトなどで、さまざまな情報を発信し話題に。YouTubeでは「お米先生」として人気を集めている。



お米の糖質と砂糖の糖質は違うんです!

「糖質」というと、つい「砂糖」を連想しがち。「ダイエットのためにご飯を控えている」という人のほとんどは、「ご飯も糖質だから、砂糖と同じでは?」とか「食べると太る」と考えてしまっている人が多いようです。でも、これは大きな間違い。お米と砂糖は全く別物なのです。



糖質には、糖類(sugar)と、でんぷん(starch)の2つの性質があり、お米が属するのはでんぷんのほう。糖類が体内に吸収されやすく、血糖値の急上昇につながるのに比べ、でんぷんは消化に時間がかかるため、吸収もゆっくり。血糖値を急激に上げにくく、食べ方の工夫によって、むしろ安定させる効果があります。日本語だと紛らわしいですが、英語表記にすれば、大きな違いがわかるはず。「糖質制限」という言葉ですべて悪者にしてしまわずに、あらためて正しい方法を考えたいものです。

実はお米からたんぱく質もとれるんです!

「お米=炭水化物」ではありません。お米には、炭水化物以外にも、たんぱく質、食物繊維、ビタミンなど、さまざまな栄養素が含まれています。特にたんぱく質は重要で、日本人の食品群別たんぱく質摂取源の第2位は穀類なのです。最近話題の「たんぱく質ダイエット」の影響を受け、ご飯を減らしてその分おかずでたんぱく質をとる、という人もいるようですが、それではかえって、たんぱく質不足になることも。ご飯と大豆食品を一緒に食べることで、肉レベルのたんぱく質が得られるというデータもあります。



また、お米に含まれる食物繊維も大切。食物繊維というと、野菜からとるイメージが強いかもしれませんが、本来はお米からも多く食物繊維をとっていました。現代の日本人が昔にくらべて食物繊維不足といわれるのは、お米を食べる機会が減ってしまっているのも要因だと思われます。

「糖質制限」も大切な要素ではありますが、言葉だけで動いてしまうと、大きな勘違いがあることも。正しく知って、おいしく健康的な食生活ができるよう、心がけましょう。

監修/柏原ゆきよ 撮影/川上朋子 スタイリング/阿部まゆこ 文/田久晶子


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