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インターフォンを覗くとそこには…「ゾッ」「背筋が凍った」玄関先にゴミ、植木は切られ防犯カメラにも細工!戦慄のご近所トラブル

  • 2023年3月9日
  • レタスクラブニュース


あなたはご近所トラブルに遭遇したことはありますか?
「隣人は選べない」といいますが、もしご近所トラブルに遭ってしまった場合、どのように対処すればいいのでしょうか?

マンガ家として活躍するきむらかずよさんは、団地で暮らしていた際に巻き込まれた「ご近所トラブル」についてコミックエッセイ『腐りゆく家族』の中で描いています。


何者かに家の木を切られ、玄関先のカメラが無理やり…



ご近所トラブルに悩んでいたというきむらかずよさん。当時のことをご本人にうかがいました。

きむらかずよさん:ある時夜中に、家の前の防火バケツがひっくり返る音で目が覚めました。確かめにいくのも怖かったのですが、その後音がしなかったので動物だったのかな? と一瞬ホッとしたんです。でも、その後見てみたら家の前の木が切られていました。しかも、元々その木のあたりに向いていた玄関の防犯カメラは無理矢理違う方向に向けられていて…。目的も分からないし、ゾッとして…とにかく怖かったですね。



またある時は、我が家は家の前に人が来ると照明がつくように設定していたのですが、そのライトがついたり消えたりしているのがリビングの窓から見えたので、そっとインターホンから覗いてみたんです。そうしたら、近所の方が私の家の前にわざわざほうきでゴミを集めているのが見えて…。怖くて動けず、呆然としてしまいました…。あとは、玄関先で子どもの靴を干していたら、なくなったことがありました。飲みかけのペットボトルが家の前に置いてあったり、植木が切られたりと色々気味が悪いことが続いてる時期だったので、それ以降靴は干さなくなりました。


現在は引っ越した先で平穏に暮らせているというきむらさん。ただ、引っ越しも容易ではないですよね。実際にそのようなご近所トラブルに巻き込まれてしまった場合、どういった対応が可能か、弁護士の先生にお聞きしました。

今回ご近所トラブルの対処法について教えてくださったのは…
弁護士法人プロテクトスタンス所属の、金岡 紗矢香(かなおか さやか)先生です。
弁護士・行政書士。国内大手飲料メーカーの勤務を経て、弁護士資格を取得。浮気・不倫といった男女トラブルや離婚問題、セクハラ・パワハラなどの労働トラブル、相続手続きなど、さまざまな分野に精通し、女性からの法律相談に幅広く応じている。現在、2児の母親として子育てにも奮闘中(第一東京弁護士会所属)。

ご近所トラブルの被害者となってしまったら…

──まずはご近所トラブルの解決法として、弁護士事務所で対応いただけることとしてはどのようなことになりますか?

金岡先生:まずは相手方に連絡をして、話し合いでトラブルを解決できるか試みます。話し合いで解決できるのであれば、合意書を作成して解決していきます。もしも、話し合いによる解決ができないのであれば、調停の申し立てや訴訟提起を行い解決していくことになります。

──ご近所トラブルでは具体的にどのような相談が多いのでしょうか。多いものや最近増えているものなどありましたら教えていただけますでしょうか。

金岡先生:騒音問題、ごみの不法投棄、ペットの鳴き声や糞尿、ゴミ屋敷問題が多いです。

──きむらかずよさんのように、家の植木が切られていた、わざとゴミが家の前に集められていた、といった嫌がらせについては法的にはどのように対処するのが適切でしょうか?


金岡先生:そのような場合、まずは注意勧告をして、それでもトラブルが絶えないようであれば、損害賠償請求や警察署に被害届の提出を行うのが適切です。


──そういった嫌がらせについて民事裁判を起こすことは可能なのでしょうか…? また具体的な判例はありますか?

金岡先生:民事裁判を起こすことは可能です。しかし、損害賠償請求をする場合、相手方が嫌がらせ行為を行ったことに関して、請求する側が証拠に基づいて主張する必要があるので、相手方が嫌がらせ行為を行ったという証拠(防犯カメラ映像、写真画像など)が必要となります。裁判例について、ゴミではないですが、たとえば、猫の糞尿で庭を汚されたとして、損害賠償請求した事件では、50万円の慰謝料が認められたものがあります(福岡地裁平成27年9月17日判決)。

──嫌がらせを受けた場合、慰謝料請求などはできるのでしょうか?  金額の相場は、慰謝料請求までの流れや手順も知りたいです。

金岡先生:嫌がらせを受けた場合、慰謝料請求することは可能です。名目としては、慰謝料の他に、たとえば精神的苦痛により病院に通院した場合には、治療費や交通費なども請求することは可能です。もっとも、慰謝料の金額については、具体的事案にもよりますが、それ程高額ではなく、数十万円程度に落ち着くケースが多いです。慰謝料請求するまでの流れとしては、一般的にはいきなり訴訟を起こすのではなく、まずは交渉をして、交渉でまとまらなければ、訴訟提起や調停の申し立てをすることが考えられます。



──ご近所トラブルを法的に解決するためのアドバイスや、解決するための個人的な見解をお願いします。

金岡先生:ご近所トラブルは、日々生じうるものであり、解決しないとなるとストレスや睡眠障害などを発症し、体調を崩してしまうこともあるので、早急に解決する必要があります。しかし、当事者同士で解決しようとなると、トラブルが過激化する可能性も秘めております。決して自分だけで解決しようとは考えずに、弁護士などの第三者に相談して解決していくことをおすすめします。

ご近所トラブルに遭遇してしまった場合、やはり当時者同士での解決は難しいようですね。弁護士さんや警察に間に入ってもらう方が解決に向かう可能性は高そうです。トラブルの渦中にあってはなかなか冷静な行動がとれないかもしれませんが、写真や動画で証拠を残すということが大事なのですね。

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